心に響いた方が勝ち!呉三津田伝統「詩のボクシング」 呉市
呉市の高校で一風変わった?“ボクシング大会”が開かれました。判定の基準は「どちらが心に響いたか」 高校生たちが青春を叫びました!
「カーン!」ステージ場に作られたリングに、両手にはグローブ。制服姿の高校生たちによる“ボクシング”大会です。
ただ、勝負を決めるのはパンチではなく己の声だけです!
ファイ!カーン!
「『空』空は好き?私は嫌いだ。空はコロコロと感情を変え、私たちにその感情を伝える」
「当たり前が当たり前じゃないんだ。自分を支えてくれる家族。自分を大切にしてくれる友達がいる。それは特別なことなんだ」
呉三津田高校伝統のこの大会。「声と言葉の格闘技」と言われる詩のボクシングのルールはいたってシンプル。3分の持ち時間で詩にこめた思いを言葉のみで表現し、聞き手の心に届いたほうが勝ち!1年生から3年生各クラスの代表17人が出場し「思い思いの青春」を叫びました。
生徒以外の大人たちも審査員をつとめ彼らのハートをつかみ決勝まで勝ち進んだのは2年生の2人。決勝ではそれまでの戦いとはがらっと変わり、その場で即興で作った詩で勝負しなければいけません。
まずは先行青コーナーの河野さん。お題は…「船」ここから発表までの時間はたった1分です。
先行・河野 永愛さん(2年)「帆を揚げろ今出航!羅針盤は心、地図は未来、どこへ進む、誰と進む、全て自由だ」
対する後攻・赤コーナーの仁井内さんが引いたのは…「飛行機」!
後攻・仁井内 悠空さん(2年)「雲は私に振り向いた。私ばかりを見るようになった。でも私はゴールにいつか彼女に思いを伝えるためにただ走る」
高校生ならではの思いを言葉に込めてぶつけました!判定は…
レフェリー「20対3で青コーナーの勝ち!」優勝はお題の「船」を人生に例え自分の思いを表現した河野さん。1回戦で敗退した去年の雪辱を果たしました。
優勝した河野さん「(最後のお題を引いたときの気持ちは)船か…と思って。焦りよりも、この思いを伝えたいという気持ちが勝って楽しかったです。連覇は…がんばりたいです!」