女子シングルス準決勝に出場したコリ・ガウフ【写真:ロイター】

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女子シングルス準決勝で起きた抗議活動

 テニスの4大大会・全米オープン(OP)は7日(日本時間8日)、女子シングルス準決勝のコリ・ガウフ(米国)とカロリーナ・ムチョバ(チェコ)の一戦が行われたが、その試合中に環境活動家の抗議活動により試合が49分中断。この経緯について大会側が声明を発表すると、海外ファンからは「一生出禁にしろ」「その接着剤は環境的に安全なのか?」などの声が上がっている。

 場内が騒然としたのは、ガウフが第1セットを6-4で取り、第2セットの第1ゲームをキープした後だった。観客席で「END FOSSIL FUEL(化石燃料を終わらせろ)」と書かれたTシャツを着た環境活動家の人物が叫び始めたことで試合が中断。関係者が退場させようとしたものの抵抗し、中断時間は49分にも及んだ。

 全米オープン公式X(旧ツイッター)は試合後、「スタジアムの抗議者に対するUSTA(全米テニス協会)の声明」を投稿。「4人の抗議者のうち3人はそれ以上の出来事なしにスタジアムの外に退去させられた。4人目の抗議者は観客席の床に自身の裸足を張り付けていた。この行動の性質により、この人物をスタジアムから安全に退去させるために、ニューヨーク市警察と医療関係者の手が必要となった。4人の抗議者はニューヨーク市警察に拘置された。プレーが再開されるまで合計で49分が経過した」と経緯を説明した。

 この投稿に海外ファンも反応。「罰則はどれだけ重くなるのだろう」「逮捕して、一生出禁にしろ」「49分のディレイ かなりガチな接着剤だな」「その接着剤は環境的に安全なのか?」「馬鹿げている。彼らは何を成し遂げたと思っているんだ?」など環境活動家の行動に対して辛辣な声も上がっている。

 長時間の中断を挟んで再開された試合は、19歳のガウフが第2セットも7-5で制し、初の決勝進出を果たした。

(THE ANSWER編集部)