2017年、家賃120万円の自宅高級マンション付近で目撃したヒカキン

 8月10日付で、HIKAKIN(ヒカキン)が所属していることで知られている、大手YouTuber事務所のUUUM株式会社は、株式会社フリークアウト・ホールディングスからの連結子会社化を目的とした株式公開買い付け(TOB)を受け入れることを表明した。

 これにあたって、保有割合29.46%(UUUM発表、以下同)の筆頭株主であるUUUM会長の鎌田和樹氏と、保有割合8.77%の第2位株主である個人投資家の梅田裕真氏の保有株式がすべて、フリークアウト・ホールディングスに売却されることになる。

 UUUMの身売りが明らかになったことを各媒体が相次いで報じたために、インターネット上で大きな話題になっている。

「フリークアウト・ホールディングスへの売却後、それに次ぐ大株主になるとみられるのは、2023年7月までに発行済株式の5.16%を取得していた、株式会社STPRです。

 同社は配信を中心にしたエンターテインメントグループ『すとぷり』の運営会社で、いわば競合社です。さらに、株式取得の目的について『投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行う』と表明しており、UUUMは “植民地状態” と言っていい状況なんです」(経済担当記者)

 UUUMの経営不振は、YouTubeなどで広告単価の安い「ショート動画」が流行し、これまで多くの広告収入を得ていた通常のYouTuberが不振に陥ったからとされている。

 しかし、ヒカキンは例外のようだ――。

 9月5日に「YouTube動画再生数 月間ランキングTOP10」を紹介する、X(旧Twitter)のポストを引用する形で、ヒカキンは

《YouTube人生16年目にして最も絶好調な夏でした》

とファンに報告した。残酷なまでに、UUUMの危機的状況とは反対の好調ぶりを示している。

「8月1日に『20億円のヒカキン新居ハウスツアー!』の動画公開をぶつけてくるなど、ヒカキンさんは当初から8月に大勝負をかけるつもりだったのでしょう。

 芸能人でも個人事務所を設立して、自身が経営に携わる人は山ほどいますが、ヒカキンさんは会社経営などにノータッチ。クリエイターの立場を貫いて、うまく“矢面に立たない”ようにしてきていました。

 動画で紹介している20億円豪邸も賃貸物件ですし、今回の所属事務所の騒動と合わせて、リスク回避が非常にうまい印象ですね」(芸能記者)

 UUUMは、ヒカキンと鎌田氏が実質的に共同創業した会社だが、ヒカキンは同社の「ファウンダー兼最高顧問」を務めているものの、これまで取締役などにはいっさい就任せず、経営から距離をおいてきた。

 その一方で、2018年11月に取得してから2023年5月31日時点まで、一貫して45万4770株のUUUM株式を保有し、それは、鎌田氏以外のUUUM関係者では最多だった。

「現在のUUUMの株価に照らし合わせると、ヒカキンさんは株式だけで3億円の資産になります。しかし、株式取得時は現在より4倍以上も同社の株価は高く、それに比べると、15億円近くの損失となっている計算になります。現在、ヒカキンさんがUUUM株式を保有しているのか、今後もUUUMに所属し続けるのかは、はっきりとしていません」(前出・経済担当記者)

 UUUMが8月24日に開催した株主総会では、身売り表明を受けて、ヒカキンなどのトップYouTuberが移籍する可能性について、質問が飛んだという。

 それに対して、UUUMはWEBで公開した文書で 《クリエイターの移籍については現状回答できることではない》 と答えるに留めている。

 まだまだYouTube界のトップを走り続ける、ヒカキンはUUUMの救世主になるのか。それとも “ブルータス” になるのか。