関東大震災から100年となる9月1日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、金曜コメンテーターでクレディ・アグリコル証券チーフエコノミストの会田卓司氏と寺島尚正アナウンサーが、災害への備えについて意見を交わした。

明治以降の自然災害で最多の約10万5000人が犠牲となった関東大震災は9月1日、発生から100年となる。地震は、1923年9月1日午前11時58分、相模湾北西部で起き、首都圏は震度7や6強相当の揺れに見舞われた。東京や横浜では大規模火災が起き、死者・行方不明者の約9割が焼死。経済被害は、当時の国家予算の約4倍の約55億円に上った。関東大震災について読売新聞は、近代化した首都圏を襲った初めての大地震で、都市防災のあり方を見直すきっかけとなったと報じている。

「会田さんは関東大震災から改めてどんなことを感じますか。」(寺島アナ)

「祖父から関東大震災のことはよく聞いていたんですけれども、震災にはあまり実感がありませんでした。ただ東日本大震災で都市機能が混乱したこともあり、ようやく震災について実感を持って備えをするようになりました。」(会田氏)

関東大震災から100年となるのに先立ち、民間調査会社のインテージが、災害への備えに関する調査結果を公表した。地震を「不安」に思う人は8割。ただ災害への備えをしていない人は4割だったことが分かった。自然災害や感染症、テロなど10の項目について「とても不安」から「全く不安でない」までの7段階で尋ねた。「不安」と答えた回答が85%と最も多かったのが地震。ついで猛暑が82%、集中豪雨大雨暴風が79%だった。家庭での災害への備えは「何らかの対策をしている」が47%、「していない」が41%だった。家族構成別で見ると、単身世帯では「していない」が68%。また災害への備えのトップは「水」だった。

「会田さんは災害への備えは何かされてますか。」(寺島アナ)

「水・食料などの防災用品は備えています。ただ気づくと消費期限が切れてしまっている場合もあるので、毎年9月1日は防災用品を見直すとてもいい機会になってます。」(会田氏)

「期限が近いものを食べてまた新たに補充する、ローリングストックというのが、いいやり方だと聞きますね。」(寺島アナ)