8月30日放送の「くにまる食堂」(文化放送)は、クボジュンの愛称で知られる元NHKアナウンサーの久保純子さんが出演し、現在は、ニューヨークで幼稚園の先生をやっていることを明かした。

野村邦丸「ニューヨークに住んでどれくらい経ちますか?」

久保純子「今年で7年目になります。毎日、幼稚園に自転車で通ってます」

邦丸「なんで幼稚園の先生をやってるの?」

久保「小さいころから小さい子が好きだったんです。大学時代には教職の英語の免許を取ったんですね。でも、22年の経験だけで子供たちに何を教えられるだろうと不安になったんです。父がアナウンサーをしていたので、テレビ局というのは私の血にあったと思うんです。教育テレビの子供番組でセサミストリートの日本語版が作りたいと思ってNHKに入局しました」

邦丸「あくまでも子供メインだったんですね」

久保「子供のために何かするというのが、私のライフワークだったんでしょうね」

邦丸「今、やられているのがモンテッソーリメソッド?」

久保「これは元々イタリアの女医の方が始めたメソッド。スラム街で荒れてみんなと一緒に生活できない子がどうやったら穏やかに過ごせるか考え出したもの。人に何かやりなさいと言われるのではなくて、子供が自分の持ってる力を活かして成長していくメソッドです。私たちは見守る。子供が自分で挑戦して満足感を得ると次に挑戦したくなる。どんどん新しいことを見出していく。これを私が通っている幼稚園でもやってます」

邦丸「幼稚園で働いていて一番うれしいことは何?」

久保「例えば、子供ってトイレットペーパーを出し続けたり、同じことをずっと繰り返しますよね。それがとっても大事な成長の一歩です。そういうことを繰り返すことで飛び級のように成長を遂げていくんです。ある子は靴の紐が結べない。でも、私たちはそれを見守る。ある瞬間それができた時、全身でアピールしてくれる。そこに立ち会えるのが、ものすごく幸せです」

邦丸「うちの孫もトイレットペーパーやります」

久保「それが大事です」