2022年に『塞翁の盾』で直木賞を受賞した作家の今村翔吾さん。8月29日の「くにまる食堂(文化放送)」では、今やテレビのコメンテーターに引っ張りだこの現状について語ってくれた。

今村「僕、一時期迷ったんですよ。こんなにテレビに出て文壇の人たちに怒られへんかなって」

邦丸「はい、はい、はい、はい」

今村「その時に相談した人が北方先生と林真理子さんやったんです」

邦丸「北方謙三さんと林真理子さん、大御所ですね」

今村「北方さんは『お前は遊ばれる性質やねんから、ええ加減に遊ばれとけ。それで自分がイヤやと思ったら辞めたらいいんだ』と言われました。林さんは逆に『表に出ていく作家が少なくなったせいで作家が憧れられなくなっている。それが悔しい。私も道を開いてきたつもりだけど、あなたもどんどん表に出てほしい』と言われました。それで一気に気が楽になりましたね」

邦丸「林真理子さん、日大の理事をやられちゃってねぇ、何でこの時期にやったんだろうって」

今村「まぁ、まぁ、まぁ、僕もね、コメンテーターの巡りが心配です」

邦丸「(爆笑)」

今村「まだこの話題が続いてるかなぁ~。板挟みもいいところです。何言っても怖いですからね」

邦丸「そういう御苦労もあるわけですね」

今村「でも、林先生は本当に優しい。嘘をつけない方ですよ」