【検証】睡眠の質はどう変わる? 流行中の「ヤクルト1000」と「ピルクルミラクルケア」を1週間ずつ試してわかった体の変化
左が「ピルクルミラクルケア」、右は「ヤクルト1000」 | 食楽web
●睡眠の質が上がると噂の「ヤクルト1000」と「ピルクルミラクルケア」。1週間ずつ試して眠りの変化を調べてみた。
何かとストレスフルな現代。“快適な睡眠をサポートする”という機能性乳酸飲料が流行っています。有名なのは「ヤクルト1000」。一時は売り切れ続出でなかなか手に入らなかった大人気商品です。また「ピルクルミラクルケア」という、同じく睡眠の質を改善するという機能性飲料も大人気。
筆者も職業柄、睡眠には悩みが多く、「寝付きが悪い」、「何度も起きる」、「起床時に眠気が残る」、「疲れが取れない」と感じていました。そこで最近、「ヤクルト1000」や「ピルクル ミラクルケア」をテスト中。確かに睡眠の質には変化がある気がします。
というわけで今回は「ヤクルト1000」を1週間飲み、その後、1週間空けて、次に「ピルクルミラクルケア」を飲んで、それぞれの効果について記録してみました。もちろん、その時々の心身の状態が睡眠に大きく影響するとは思いますが、それでも飲まないときと比較すれば、何らかの発見があるはずです。
どちらも明らかに眠りやすくなる?
「ピルクルミラクルケア」8本(オープン価格。サミットでは348円)、「ヤクルト1000」7本パック910円(税抜)
「ヤクルト1000」と「ピルクルミラクルケア」。まずはそれぞれの商品の特徴を、公式サイトからかいつまんで紹介します。
「ヤクルト1000」は1本100ml・63kcal。1本あたりの値段は130円
「ヤクルト1000」は、「乳酸菌シロタ株を1000億個含む飲料」。ストレスを受けたときに増えるホルモンのコルチゾール濃度の上昇およびストレス体感を抑制、さらに熟睡時間・熟眠度の増加、起床時の眠気を示すスコアの改善が報告されているそうです。ちなみに、乳酸菌シロタ株により腸内環境を改善する機能も。
「ピルクルミラクルケア」は1本65ml・27kcal。1本あたりの価格は47円(サミットストアの場合)
一方の「ピルクルミラクルケア」は、「乳酸菌NY1301株600億個(1本65ml中)を含む飲料。睡眠の質を改善し、日常生活の疲労感を軽減できるとのこと。また、乳酸菌NY1301株には腸内環境を改善し、おなかの調子を良好に保つ機能があると報告されています。
ちなみに、味について言えば「ヤクルト1000」は、昔ながら飲んでいたヤクルトそのものの甘い乳酸菌飲料で、親しみがあります。一方、「ピルクルミラクルケア」は、同様に甘い乳酸飲料ではあるのですが、やや酸味が強めに感じます。
というわけで、それぞれを1週間続けて飲み、「入眠」「睡眠中」、そして「寝起き」のポイントで判定。
1.超不快
2.不快
3.普通
4.快適
5.超快適
の5段階で判定しました。この期間中、就寝時間はだいたい23~24時、起床は7~8時で、睡眠時間約8時間を確保しています。
「ヤクルト1000」を7日間試してみたら?
まずは「ヤクルト1000」を一週間飲み続けてみる
「ヤクルト1000」を1週間飲んだ結果の詳細は以下のとおりです。結論から言えば、飲み始めて2日目以降、寝床に入ってから眠りにつくまでの入眠時間が格段に早くなっています。
2日目から入眠までの速度がアップ
さらにいつもは夜中に2~3回、目が覚めたり、起きて眠れなくなったりしていたのですが、「ヤクルト1000」を飲み始めて4日目からは、夜中に起きる頻度が少し減り、なおかつ、起きてもすぐ眠れるようになりました。
つまり、入眠の質、熟睡度ともにアップしたといえます。結果、飲み始めて5日目以降は、快眠を実感するようになりました。7日間の詳細は以下の通り。
◆1日目:23時就寝→7時起床
・入眠:1.超不快(布団に入り2時間以上眠れず)
・就寝中:1.超不快(就寝中、2時に起き、3時ごろまで眠れず)
・寝起き:1.超不快(7時に起床。疲労感が強い)
◆2日目:23時就寝→5時起床
・入眠:5.超快適(就寝後、ほぼすぐ眠れた)
・就寝中:1.超不快(1時台に目が覚め、3時すぎまで眠れず、また5時台に目が覚める)
・寝起き:2.不快(5時に目覚めて眠れず。眠気があり、疲労感がかなり強い)
◆3日目:23時就寝→7時起床
・入眠:5.超快適(就寝後、ほぼすぐ眠れた)
・就寝中:2.不快(4時台に一度起き、ウトウト。次に6時台に目が覚める)
・寝起き:3.普通(6時に目が覚めて眠いのに眠れず。ただし疲労感はない)
◆4日目:24時就寝→7時起床
・入眠:5.超快適(就寝後、ほぼすぐ眠れた)
・就寝中:4.快適(1時、4時に2度目が覚めたが、だいたい眠れた)
・寝起き:3.普通(眠気はあるが疲労感はなく、その後は快適)
◆5日目:23時就寝→7時起床
・入眠:5.超快適(就寝後、ほぼすぐ眠れた)
・就寝中:3.普通(2時台、4時台、5時台に起きたがよく眠れた)
・寝起き:4.快適(眠気はあるが疲労感はまったくなし)
◆6日目:23時就寝→7時起床
・入眠:5.超快適(就寝後、ほぼすぐ眠れた)
・就寝中:5.超快適(起床まで起きることがなかった)
・寝起き:5.超快適(目覚めスッキリ、疲労感なし)
◆7日目:23時就寝→7時起床
・入眠:5.超快適(就寝後、ほぼすぐ眠れた)
・就寝中:4.快適(4時台に目が覚めるが、すぐ眠れた)
・寝起き:5.超快適(目覚めスッキリ、疲労感なし)
「ピルクルミラクルケア」を7日間試してみたら?
「ピルクルミラクルケア」を一週間飲み続ける
続いて一週間空けて、今度は「ピルクルミラクルケア」を7日間飲み続けました。結論から言えば、こちらも右肩あがりに入眠の質が上がりました。
やはり睡眠の質は上昇
しかし、就寝中に何度か起きてしまうということは多く、寝起きの疲労感にはばらつきがあったのも事実。ただし飲み続けるうちに、途中で起きてもまたすぐ眠れるように変化し、7日目には、熟睡度がアップしました。
詳細は以下の通り。
◆1日目:23時就寝→7時起床
・入眠:2.不快(就寝後、約2時間以内には眠れた)
・就寝中:1.超不快(3時台、5時台の2回、目が覚める)
・寝起き:1.超不快(眠い。疲労感がとても強い)
◆2日目:24時就寝→6時起床
・入眠:3.普通(就寝後、1時間以内には眠れた)
・就寝中:1.超不快(6時に目が覚めて、その後眠れず)
・寝起き:1.超不快(実質5時間ほどしか寝ていないので、疲労感が強い)
◆3日目:23時就寝→7時起床
・入眠:4.快適(就寝後、1時間以内に眠れた)
・就寝中:2.不快(2時台、5時台に目が覚める。その後ウトウト)
・寝起き:3.普通(眠気はあるが疲労感はない)
◆4日目;24時就寝→7時起床
・入眠:5.超快適(就寝後、ほぼすぐ眠れた)
・就寝中:2.不快(3時台に起きてなかなか眠れず。次に5時台に目が覚めてウトウト)
・寝起き:2.不快(寝覚めが悪く、疲労感を感じる)
◆5日目:23時就寝→7時起床
・入眠:5.超快適(就寝後、ほぼすぐ眠れた)
・就寝中:2.不快(3時台、5時台の2度目が覚め、5時からはあまり眠れず)
・寝起き:3.普通(眠気はあるが疲労感はなし)
◆6日目:24時就寝→8時起床
・入眠:5.超快適(就寝後、ほぼすぐ眠れた)
・就寝中:2.不快(2時台、4時台、6時台に目が覚め、6時からはウトウト)
・寝起き:4.快適(眠気はあるが、疲労感はない)
◆7日目 24時就寝→9時起床
・入眠:5.超快適(就寝後、ほぼすぐ眠れた)
・就寝中:4.快適(2時台、4時台の2度目が覚めるもすぐ眠れた)
・寝起き:4.快適(少し長めに寝たこともあり、まあまあよい目覚め。疲労感なし)
検証結果
(食楽web)
というわけで結論です。
「ヤクルト1000」については、入眠の良さは即効性がある印象。さらに就寝中、寝起きの質も右肩上がりにぐんぐんよくなり、日中の疲労感が激減しました。
「ピルクルミラクルケア」は、就寝中に何度も起きてしまう現象は1週間で改善はできませんでしたが、後半、就寝中に起きてもまたすぐ眠れるようになったので、その結果、寝起きの良さに繋がったと言えます。
「ヤクルト1000」はサミットストアでは1人2本まで。ただ、売り切れていることが多く、なかなか購入できない。ピルクルミラクルケアは買いやすく8本348円とリーズナブル
というわけで、「ヤクルト1000」も「ピルクルミラクルケア」も、結果的に筆者の睡眠の質を向上させてくれたことは確か。どちらかというと「ヤクルト1000」のほうが即効性があり、さらに思いがけない嬉しい効果としてはお通じがかなりよくなることを実感。
ただ、「ヤクルト1000」は1本130円で、「ピルクルミラクルケア」は1本47円。毎日飲むとなると、この価格の差はけっこう大きいですね。
「ヤクルト1000」は数量限定だったり、売り切れなどして入手しにくいという難点もあるので、「ピルクルミラクルケア」と「ヤクルト1000」の両方を賢く使い、安眠生活&快腸生活を送るのがよさそうです。
(撮影・文◎土原亜子)