10連勝の阪神 2安打2打点と期待に応えた小野寺暖を球団OBが称賛「4打席中、ファウルが1回しかなかった」
岡田監督（写真）の抜擢に応えた小野寺が逆転打。阪神の勢いが止まらない(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
期待の戦力が台頭し破竹の10連勝だ。
セ・リーグ首位を走る阪神は8月13日、京セラD大阪でのヤクルト戦に5対3で勝利、連勝を二桁の「10」に伸ばした。
【動画】スタメン起用された小野寺が3回に逆転適時打と大きな仕事を果たしたシーン
この試合では小野寺暖がスタメンに名を連ね、首脳陣の期待に応え結果を残した。7月15日の中日戦以来となるスタメン、5番での出場となった小野寺は0対1で迎えた3回裏、第2打席でライトへの2点タイムリー、貴重な逆転打を放っている。また8回にもこの日2本目の安打で出塁し、追加点となるホームを踏むなど勝利に大きく貢献した。
先制点を奪われ、1点差にまで迫られるなど、決して楽な展開ではなかったゲームで、25歳が要所で存在感を示し、存分にポテンシャルを発揮した。そして、久々のスタメンとなったこの日のバッティングには、球団OBからも称賛の声が贈られている。
現役時代、中日、西武、阪神でプレーし、通算1560安打を記録した田尾安志氏がYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を更新、チームの白星に繋がった小野寺の打撃についてコメントしている。
田尾氏は動画の中でこの日のゲーム内容をレポートしながら「小野寺のバッティングが素晴らしい」と語っており、「すごいなと思ったのは、4打席中、ファウルが一回しかない。ということは、振った時にはフェアゾーンに飛んでいるということ」と指摘。狙い球を定めてスイングすることの重要性を説きながら、打撃への意識を称えた。
また、チーム初得点を生んだ第2打席での安打について「ワンボールからインサイド寄りに入ってくるスライダーを引っぱりではなく、ライト方向へ押っ付けにいった。これはヒットになる確率が高いバッティングで、一発で仕留めた。これは凄かった」として、ここでも狙っていた球を安打にした勝負強さを評価。
さらに、アウトとなった第3打席も「インサイドの真っすぐを思いっきり振り抜いて、抜群の当たりでのサードライナー。結果はアウトでしたが、内容が素晴らしかった」と振り返っている。
田尾氏はこの日、背番号60の打撃スキルを絶賛している他、2位広島とのゲーム差が「8」に広がったことでセ・リーグの今後について「この10連勝でタイガース、1チームだけが『違うところに行ってしまった』という勢いになった」と印象を述べている。
シーズンが進むにつれ、期待の選手が次々と結果を残している阪神。いよいよ独走状態に入り、夏場にして待望のマジック点灯も目前となった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
