学識経験者であればあるほど自分の頭で考えなくなっている!?7月4日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、『日本という病』という本を養老孟司さんと共同執筆した精神科医の名越康文さんに現状を語ってもらった。

大竹「同調圧力が日本の病だと思うんですか」

名越「こんなこと言ったら、またどこかで炎上すると思うんですけど、専門家が正しいと思ったら全く問わない。専門家の言うことを鵜呑みにする。日本の場合はインテリとか学識経験者とか権威とか、あるいは自分自身で自分が博識だと思っている層が実は一番隷属化している」

大竹「隷属?」

名越「自分の頭で考えなくなってる。そういう社会になってるんだなと…」

小島慶子「何に隷属してるんですか?」

名越「あらゆることですね。

小島「あらゆること?自分自身で主体的に考えようとか、問いを持とうとしていない?」

名越「例えば1つのエッセイなり本なりを読んで『えっ、でもここはどうなってるんだろう?』『ここはどうなっているんだろう』っていうことを思っている人は少ない。それよりは、こんな大した論文を読んだ、こんな大した本を読んだぞ。だから下にひけらかそうと。そういう人のほうが凄く増えている。俺が新しいことを知ってるから教えてやるぞっていうのが結構行き着いていている感じがします」

大竹「同調圧力みたいなものの元もそこにあるんですか?」

名越「そう思います」

名越康文さんは、この他にもたくさん日本ならではの病を指摘しています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。名越康文さんは大竹メインディッシュというコーナーに出演しています。