日ハム・加藤貴之のFA移籍先に球界OBが見解「絆もある」「吉井さんは手を上げる」とロッテ参戦を有力視
抜群の制球力を備えた加藤は、まさに「引く手あまた」だろう(C)CoCoKARAnext
昨シーズンのオフは森友哉や近藤健介など、大物野手のFA移籍が相次ぎ、大きな盛り上がりを見せた。今シーズンのオフはDeNAの石田健大や今永昇太、ヤクルトの田口麗斗、ソフトバンクの東浜巨など、動向が気になる投手が多い。実績十分な顔ぶれの中でも、とりわけ注目度の高い投手は日本ハムの加藤貴之だ。
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加藤は昨シーズン、リーグ3位の防御率2.01、リーグ2位の3完投など十分すぎる成績を残した。今シーズンもリーグ3位の防御率2.14、リーグトップタイの2完投と先発投手としての役割を全うしている。加藤は球数が少なく“マダックス”を何度も達成している省エネ投法が持ち味のため、完投能力が非常に高く、中継ぎの負担を減らすことが可能。ローテーションに加藤がいるだけでも、首脳陣の安心感はかなり変わってくる。
そんな加藤のFA移籍先について、現役時代に日本ハムで活躍した金村暁氏がYouTubeチャンネル『野球いっかん!』の動画内で触れた。
まず加藤の魅力を話し、「(昨シーズンは)規定投球回投げてフォアボールが11個しかない」とコントロールの良さを絶賛。また、なぜここまで打者を抑えられるのかについて「彼の場合ビックリする球はない。140ちょっとぐらいのストレート」としつつ、「変化球が多彩。80キロのカーブを投げたり、それもまた器用に投げたり。すごくテクニックがあるんです」とハイレベルな技巧派投手であると口にする。
次にFA宣言をしたことが話題になり、「引く手あまたですよ、このピッチャーは」とオフの争奪戦を予想。肝心の移籍先として、加藤が千葉県出身であることに加えて、「(千葉ロッテの監督が)吉井監督なんですよ。そことの絆もあるんですよね」とぼそり。
吉井理人監督は近々では2016〜2018年に日本ハムの投手コーチを務めており、2015年のドラフトで入団している加藤と在籍期間が被っている。“新人時代にお世話になった恩師”という密な関係性があり、交渉時に吉井監督が登板すれば加藤の心が一気にロッテへと向くかもしれない。
金村氏はさすがに移籍先を断言はしなかったが、「絶対吉井さんは手を上げるなって思ってる」とロッテが争奪戦に参加することは確実視した。今はまだシーズン中であり、オフの話はまだ先だ。まずは加藤の今シーズンの活躍に期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]