「変形性股関節症」のやってはいけないことはご存知ですか?医師が監修!

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何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛のとき、身体はどんなサインを発している?Medical DOC監修医が主な原因や考えられる病気・何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」の症状で考えられる病気と対処法

「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」の症状は誰しもが経験したことのある症状だと思います。原因は筋肉や神経、血管など様々です。今回はどのような場合に病院受診すべきか解説していきます。

何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛の症状で考えられる原因と対処法

激しい運動などをしていないのにふくらはぎが痛む場合、閉塞性動脈硬化症を疑います。
閉塞性動脈硬化症は、末梢動脈と呼ばれる小さい血管の動脈硬化がすすむことで狭くなったり詰まる病気です。
下半身の痛みやしびれ,長距離歩行での痛みなどを認め、重症化すると潰瘍・壊死を引き起こします。
すぐにできる処置はないですが、なによりも生活習慣の改善が重要です。喫煙をしている方はすぐに禁煙しましょう。
主な診療科は循環器内科です。壊死や潰瘍を認めていれば、すぐに総合病院を受診してください。また、それらの症状がなければ緊急性は低いので、日中に受診を行いましょう。

何もしてないのにふくらはぎと太ももが筋肉痛の症状で考えられる原因と対処法

なにもしてないのにふくらはぎと太ももが痛む場合、下肢静脈瘤を疑います。
下肢静脈瘤は、下肢の静脈にコブができる病気です。緊急性の高い病気ではなく、慢性的な変化で起こります。
原因は下肢の静脈の弁が正常に働かずに血液が溜まってしまうことです。すぐにできる処置は、足を上げることです。
主な診療科は循環器内科です。命に関わるような緊急疾患ではないので、日中に受診しましょう。

何もしてないのに片足のふくらはぎが筋肉痛の症状で考えられる原因と対処法

何もしていないのに片足のふくらはぎが痛む場合、腰椎椎間板ヘルニアを疑います。
腰椎椎間板ヘルニアは、下肢にしびれや痛みが放散したり、力が入りにくくなる病気です。原因は、腰椎の骨と骨の間のクッションの代わりになっている椎間板が、神経を圧迫することです。
すぐにできる処置は、安静にすることです。
主な診療科は整形外科です。あしの脱力などがなければ緊急性は低いですので、日中の受診を行いましょう。

すぐに病院へ行くべき「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。
応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

壊死を伴う下肢の痛みがある場合は、整形外科へ

何もしてないのにふくらはぎが痛む症状の場合、閉塞性動脈硬化症を疑います。この疾患は重症化すると下肢が壊死することがあります。
壊死すると菌による感染が広がり、命に関わることもあります。
壊死症状は下肢の色が紫になったり、足の冷たさを伴うことが多いです。
主な診療科は整形外科と循環器内科です。総合病院をすぐに受診しましょう。

受診・予防の目安となる「何もしていないのにふくらはぎが筋肉痛」ときのセルフチェック法

・何もしていないのにふくらはぎが筋肉痛以外にしびれ症状がある場合

・何もしていないのにふくらはぎが筋肉痛以外に、外観上のコブがある場合

・何もしていないのにふくらはぎが筋肉痛以外に冷感症状がある場合

「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」の症状が特徴的な病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

坐骨神経痛

おしり~足の後ろ、外側の痛みやしびれの症状を呈する場合、坐骨神経痛を疑います。
坐骨神経痛は一つの疾患ではなく、坐骨神経の圧迫などで様々な症状が出てくる状態の総称です。
原因の多くは、腰椎の変形や腫瘍、梨状筋症候群、変形性股関節症などです。
すぐにできる処置はありませんが、予防が大切です。坐骨神経痛は疾患ではなく症状ですので、治療はそれぞれの原因に対して行われます。
主にマッサージや筋力トレーニングなど保存的治療を行い、改善がなければ手術療法が選択されます。
診療科は整形外科です。坐骨神経を痛めている原因の検索とそれに対する治療選択を行います。緊急性はないので、日常生活に支障を感じればお気軽に病院受診してください。

閉塞性動脈硬化症

手足のしびれや痛みを認めた場合、閉塞性動脈硬化症を疑います。
閉塞性動脈硬化症は、手足の動脈が動脈硬化を起こす病気です。重症化すると手足が腐ったり、潰瘍を作ってしまい切断術を行うこともあります。
治療の基本は生活習慣病の是正です。食生活やライフスタイルを改善することが重要になります。
手足が紫色になったり、潰瘍を作ってからの受診では遅いです。高血圧や糖尿病、高脂血症などをお持ちの方で、手足の痛みやしびれを自覚したら病院を受診してください。
主な診療科は循環器内科です。潰瘍を作っていれば緊急性が高いです。作っていなければ緊急性は低いため、日中の外来を受診しましょう。

下肢静脈瘤

足の痛みやしびれ、重たい感じを認めたら下肢静脈瘤を疑います。
下肢静脈瘤は、手足の静脈の弁がうまく機能せず、心臓に血液が戻らないために起こる病気です。原因の多くは不明です。高齢者、女性に多くみられ、家族に同様の病気の方がいることや立ち仕事は病気を起こす原因になりうると言われています。
対処法は足のマッサージやあしを高くすることです。治療法も対処法と似ており、長時間の立ち仕事や座位時間を避け、足をあげて休憩しマッサージをすることです。症状が強い場合は、弾性ストッキングを用いることもあります。
皮膚の外から外観で見てわかることが多く、その際に一度受診することをお勧めいたします。主な診療科は循環器内科です。緊急性は低いため、日中の受診を行いましょう。

「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」の正しい対処法は?

病気によりますが、ふくらはぎが筋肉痛になった場合に症状を落ち着かせるには、まず下肢挙上や安静が良いでしょう。また、閉塞性動脈硬化症は体温よりやや温かい水で温熱療法、坐骨神経痛はマッサージなどです。
痛みに対して、湿布は適宜使って大丈夫です。温めたほうがいい場合と冷やしたほうがいい場合とがあります。ただし、冷却スプレーは逆効果になることもあるので、使用しないようにしましょう。
早く治したい場合や、応急処置で改善しない場合は、病院を受診しましょう。

「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」の症状についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

ふくらはぎが筋肉痛のように痛い…病気の可能性はありますか?

柏木 悠吾 医師

ただの筋肉痛の可能性もあります。2、3日経っても改善しない場合は病院を受診してください。

何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛の時は何科に行けばいいですか?

柏木 悠吾 医師

主な診療科は整形外科です。

片足のふくらはぎが筋肉痛のように痛いのは運動不足でしょうか?

柏木 悠吾 医師

運動不足のせいで急激な筋肉痛に見舞われることもあります。また、腰部脊柱管狭窄症など腰椎疾患は体幹筋力不足で起こるとも言われています。

何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛なのですが治りますか?

柏木 悠吾 医師

ただの筋肉痛であれば2、3日で改善すると思われます。改善が乏しい場合は病院を受診しましょう。

まとめ

「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」の症状は誰しもが経験したことのある症状だと思います。緊急で病院を受診する必要がある場合もあります。遠慮なくお気軽に病院を受診してくださいね。

「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」症状で考えられる病気

「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」から医師が考えられる病気は9個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

循環器系の病気

下肢静脈瘤閉塞性動脈硬化症バージャー病

整形外科系の病気

腰椎椎間板ヘルニア

脊柱管狭窄症

腰椎分離すべり症

変形性腰椎症

梨状筋症候群

変形性股関節症

一時的な症状であれば問題ありませんが、長期間違和感が続くような場合には、早めの医療機関への受診が必要です。

「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」に似ている症状・関連する症状

「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」と関連している、似ている症状は9個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

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「何もしてないのにふくらはぎが筋肉痛」症状の他にこれらの症状がある場合でも「下肢静脈瘤」「閉塞性動脈硬化症」「バージャー病」「腰椎椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「腰椎分離すべり症」「転移性腫瘍」などの疾患の可能性が考えられます。しびれがある場合、ふくらはぎの外観にコブがある場合、ふくらはぎに冷感がある場合場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

【参考文献】
・末梢動脈疾患ガイドライン(日本循環器学会)
・下肢静脈瘤って?(日本血管外科学会)
・腰椎椎間板ヘルニア(日本整形外科学会)
・座骨神経痛(日本整形外科学会)