ダービーへ“最重要ポイント”は「気持ちの切り替え」 下位に沈むG大阪、宇佐美貴史に託されるもの

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 大型連休に突入し、過密日程となる明治安田生命J1リーグ。5月3日にはガンバ大阪対セレッソ大阪のダービーマッチが行われる。

 G大阪の主将である宇佐美貴史にしてみれば、12年半ぶりに国内復帰を果たした香川真司とJリーグの舞台で対峙するのは初めて。ドイツ時代は直接対決の経験はあるものの、かつて日本代表で共闘した先輩と同じピッチに立つとなれば、やはり特別な感情が湧いてくるだろう。

 しかも彼らは現在、揃ってインサイドハーフを主戦場としてプレーしている。宇佐美は「今の自分はゲームやチャンスを作っていくのがメイン。そういう中で点も狙うというのが仕事で、まずはゴールを取るという9番的な役割とは違います」とコメントしていたが、それは香川にしても同じこと。中盤を支えながらリズムを作り、前線のアタッカー陣を生かしつつ、自らも生きるというスタイルを突き詰めようとしているのだ。

 まさに“攻撃の要”として軸を担う2人のどちらが主役になるのか。そこが今回の“大阪ダービー”最注目ポイントと言っても過言ではないだろう。

 ただ、チーム状況を比較すると、G大阪の方が厳しいのは確か。4月29日の鹿島アントラーズ戦を0-4と大敗し、17位に沈んでしまったからだ。

 今季のG大阪はダニエル・ポヤトス監督率いる新体制でスタートし、ボールを保持しながら主導権を握り、分厚い攻めを仕掛けるスタイルを志向している。

 だが、鹿島戦でもそうだったが、押し込んでいても先手を取れずに失点すると、一気に崩れてしまうのが気になるところだ。

 特に後半は典型例で、リスタートから1点を献上すると、チーム全体に焦りが見られ、前がかりになって守備組織が機能しなくなっていく。土居聖真に2分間で2ゴールを奪われた終盤は中盤がスカスカに空き、鹿島が攻めに転じると最終ラインはズルズル下がるだけ。自信のなさが如実に表れた印象だった。

「後半の頭に失点したことで、少し迷ったり、ナーバスになりすぎた部分がありました。ボール保持のところでもう少しリスク管理をしなければいけなかった。鹿島がやりたいサッカーを見事にやられてしまいました。ただ、ズルズルと負けを引っ張っても仕方ないので、いい意味で開き直るしかない。一番大事なのは気持ちの切り替え。次、頑張るだけやと思います」と、宇佐美は重苦しい表情を浮かべながらも、重要な次戦をいち早く見据えていた。

 ここで再び敗れるようだと、ポヤトス監督の去就問題にも発展しかねない状況だけに、何としても結果がほしいところ。4月9日の川崎フロンターレ戦以来の白星を手にするためにも、インサイドハーフの宇佐美がリズムを作りながら、決定的な仕事にも関与しなければならないはずだ。