「潜水艦買いませんか」→買い手なし! 安売り合戦になってしまうのか “むしろモニュメントに”案も
以前にもあったらしい。
30日間で受け入れ企業募るもまさかのゼロ!
退役したスペイン海軍の潜水艦の解体を担当する企業を募ったところ、入札企業がゼロに。ここから新たな展開が生じています。
現役晩年に乗組員と記念撮影する「ミストラル」(画像:スペイン海軍)
その潜水艦「ミストラル」は2021年2月に退役し、以降カルタヘナ工廠に置かれていましたが、2023年3月2日、同艦を解体するため13万6000ユーロ(約2000万円)で公売オークションにかけることが発表されました。
しかし、海軍が指定した30日間の期限を過ぎても、「ミストラル」の購入案を提出する企業は1社も現れなかったという軍関係者の話を、2023年4月14日に現地メディアが報じました。
スペイン政府はこの事態を受け、15%割引したうえ、再度オークションを行う予定です。
一方、2023年4月23日には、カルタヘナで「ミストラル」の船首とセイルを保存し、市内のロータリーに設置してはどうかという案も出ていると報じられています。
ちなみに、こうした退役軍艦の受け入れ先が決まらないという事態は、スペインでは初ではないようで、以前には空母「プリンシペ・デ・アストゥリアス」が、値下げ次ぐ値下げを敢行し、最終的にトルコ企業のスルス・インヴェルサが、スペインのレヤル・デルタの支援を受け購入し、解体・スクラップにしたこともあるそうです。
※誤字を修正しました(4月25日12時17分)。