大阪〜橿原直結「中和幹線」最後の難所「香芝柏原改良」どうなった? 西名阪からの″ボトルネック″4車線化
奈良県で珍しい「まともにまっすぐつながってる幹線道路」が、大阪府内までつながる予定です。
2011年に事業化した府県境区間
西名阪道の柏原IC付近の整備イメージ(画像:国土交通省)。
大阪府と奈良県を隔てる金剛山地を越える国道のひとつ、国道165号の4車線拡幅事業「香芝柏原改良」が進められています。
国道165号は、国道25号や国道170号が集まる柏原市から、人口が集中する橿原市方面をつなぐ路線です。西名阪道の利用者は柏原ICでこの国道165号へ下りて、橿原市へ向かいます。
この柏原ICから穴虫交差点付近までの府県境の山越えが狭く、急カーブや急勾配が続くボトルネック区間となっています。特に線形が厳しいのが大阪教育大学付近で、大雨時には通行止めとなります。
さらに、穴虫交差点付近では「中和幹線」と国道165号現道と「大和高田バイパス」の3幹線が一気に合流しており、ラッシュ時を中心に交通がパンクして渋滞を引き起こしています。
そこで「香芝柏原改良」で4車線化で交通容量を確保し、クネクネ道は橋梁などでショートカットして通行しやすくします。また、橿原市内まで右左折の無い4車線直結ルート「中和幹線」の全線完成が実現します。
2023年度の事業計画では、調査設計と用地取得の段階。「中和幹線」は2014年には穴虫から桜井市まで20.4kmが丸ごと4車線化完成し、あとはこの区間が整備されるのを待つ段階となっています。