２１日午前の債券市場で、先物中心限月６月限は続伸した。前日公表の一連の米経済指標が低調な内容となり、米国の長期債相場が上昇（金利は低下）したことが支えとなった。

　米国における週間の新規失業保険申請件数が市場予想を上回った。フィラデルフィア地区連銀の４月の製造業業況指数のマイナス幅が前月から拡大するなど、米国景気の先行き警戒感を強める経済指標の発表が相次いだ。米債高の流れが円債市場に波及するなか、日銀がこの日の午前に通告した４本の定例の国債買い入れオペはオファー額がいずれも前回と同額となり、需給面での安心感をもたらした。

　先物６月限は前営業日比１８銭高の１４７円６６銭で午前の取引を終えた。現物債市場で新発１０年債利回りは同０．００５％低い０．４６５％をつけた。


出所：MINKABU PRESS