≠ME

指原莉乃がプロデュースを手掛けるアイドルグループ≠ME(ノットイコールミー)が12日、6thシングル「天使は何処へ」をリリース。今年結成4周年を迎え5年目に突入した≠ME。新曲「天使は何処へ」はガールクラッシュナンバーで、力強い≠MEが堪能できる楽曲。特に間奏で見せるダンスブレイクは、彼女たちの新たな一面を覗かせる1曲に仕上がっている。インタビューではメンバーの鈴木瞳美、谷崎早耶、冨田菜々風、本田珠由記の4人に「天使は何処へ」のダンス練習についてや、4人が憧れる女性像とはどのような人なのか話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

“≠MEな自分たち”を見つけられるか

――もうすぐ4周年コンサート「≠ME 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」を控えている≠MEですが、今どんな気持ちで毎日過ごされてますか。(取材時)鈴木瞳美

3周年コンサート「≠ME 3rd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」のときは「チョコレートメランコリー」をライブで初披露しました。すごく豪華な演出をつけていただいたので、とても楽しかった思い出があります。4周年コンサート「≠ME 4th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」も東京国際フォーラムで開催させていただけるということで、去年よりパワーアップした姿をお見せしなきゃいけないという気持ちと、5年目に突入したのでファンの方を驚かせたい気持ちもあり、すごくワクワクしながら毎日を過ごしています。

――5年目といったら節目ですからね。谷崎早耶

私たちが目標としている夢はすごく大きな夢なので、まだまだ頑張らなければと思っています。冨田菜々風

すごく難しいんですけど、≠MEの夢は東京ドームのステージに立つことで、夢は叶うんだというのをしっかり証明したいです。夢までの道程を5年目でさらに近づけられるように、みんなで力を合わせて頑張りたいです。

――谷崎さんは?谷崎早耶

グループが「よし、行くぞ!」というタイミングでコロナ禍になってしまったので、なかなか思うように活動ができず、もどかしい時間もありました。こうして今は直接ライブができたり、久しぶりに対面でお話し会も出来ることが決まりました。最近はオンラインが中心だったんですけど、対面でのお話し会でも、たくさんの思い出を作っていける時間にできたらと思いながら過ごしています。

――本田さん、≠ME5年目からの課題はどのように考えていますか。 本田珠由記

≠MEというグループ名には、「今までとは違う自分をみんなに経験してほしい」という想いが込められています。まだまだ知らない自分たちが絶対にいると思っているので、いかに“≠MEな自分たち”を見つけられるかが、私たちの課題なんじゃないかなと思っています。

――今回の新曲「天使は何処へ」は≠MEが今まで見せてこなかった部分が出てますよね。本田珠由記

まさにそうなんです!

――「天使は何処へ」というタイトルを聞いて感じたことはありますか?谷崎早耶

≠MEの楽曲は歌詞にあるフレーズがそのままタイトルになることが多いなと感じています。本作は<天使はどっか行った>というワードはありますが、「何処へ」という歌詞は入ってないんです。タイトルを見た時に、どういう曲なんだろう?

とファンの人は思うんじゃないかなと思いました。天使という言葉がたくさん組み込まれているのですが、それは皆さんの解釈に委ねられるのかなと思います。メンバーもそれぞれの解釈でパフォーマンスしているので、それを皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。

――こんなに漢字が入ってるタイトルも珍しいですよね?鈴木瞳美

確かに私たち、カタカナのタイトルが多いです。漢字が入っていたとしても、「君」や「僕」が多い印象でした。

――今までの≠MEにはない感じがあって、タイトルから新鮮でした。冨田菜々風

もしかしたらこのタイトルはこの曲を聴いた人に対して聞いてる、あなた自身はどっち?

と問いかけているのではないかなと思いました。皆さんそれぞれ捉え方はあると思うのですが、何処へと聞いてるけど、本当は自分自身を導いてくれているのかなと思いました。

一味違う私たちがそこにいる

――深いですよね。さて、「天使は何処へ」は楽曲はもちろん、振り付けもすごく格好よかったです。たくさん練習されたと聞いているのですが、練習はいかがでした?鈴木瞳美

今までの振り入れとまた違った練習の仕方で、初めての練習方法だったのでちょっと戸惑った部分もありました。そこでまず自分の今のレベルを知って、そこからみんなでより良いものに仕上げていく流れで、練習の回数が多かったです。

――どんなことを意識して練習されていましたか。鈴木瞳美

可愛いだけじゃなくて、強い部分とちょっと大人な部分を見せたいという意識で練習をしていました。練習していくうちに、こうした方がもっと華やかになるとか、それぞれが考えながら踊っていました。みんなが振り付けをお家でもたくさん研究して挑んだMV撮影だったので、本当に頑張ったと思いますし、みんなを褒めたいなと思いました。冨田菜々風

ダンスの練習を重ねて感じたのは、最初の振り入れの時から成長して私たちが大きく変わったことです。歌詞の中では、<「私は私」>という強いメッセージが書かれているんですけど、みんなが「私は私」を表現している姿を感じていただけるのではと思います。練習期間を経て昔とは一味違う私たちがそこにいると思うので、楽しんで見ていただけると嬉しいです。

――練習自体は厳しかったですか?冨田菜々風

ちょっと違った形の厳しさがあったと思います。谷崎早耶

つらいとかそういう感じはなくて、向上心から生まれる厳しさがあった気がしています。もっとこうしたいから詰めていこう、という場面がたくさんありました。冨田菜々風

練習の中で先生が私たちを「スポンジのような子たちだね」と仰ってくださいました。話したことをどんどん吸収していくと表現してくださったので、これからも教えていただいたことをどんどん吸収していきたいなと思いました。

――本田さんは?本田珠由記

私は今までアイドルっぽい可愛らしい振り付けを研究していました。今回のように自分を強く見せる、ちょっと大人っぽく見せる表現の仕方というのは難しくて。ダンスの技術面でも、自分自身と向き合う時間がすごく長くて、「できないままで終わらせたくない」とすごく思いました。今1番できる自分をこのMVで表現したいと思い、がむしゃらに研究を重ねた日々でした。

――どんな研究をされていたんですか。本田珠由記

先生からアドバイスしていただいた言葉を忘れないようにメモをして、その日の練習した映像を見ながら、自分で気になったところをその場で直していくことを繰り返していました。ダンスは力の入れる場所だったり、体の動かし方など基礎からやり直しました。基礎が大切ということを改めて学びました。

――谷崎さんはどうですか。谷崎早耶

全体的にすごく難しいんですけど、特に苦戦したのがソロパート<偽りの防具よりも多分>でした。歌いながらしゃがんでメンバーの前をくぐるという振り付けで、 すごく格好いい振り付けなんですけど、最初はうまくできなくて…。1ヶ月間みっちり練習期間があったのですが、先生が踊っているところを動画で撮らせていただいたりと日々練習している中で、ある日突然、自分の中でコツをつかんだ瞬間があったんです!

――どんなコツを?谷崎早耶

ここに力を入れて、こういう風に移動すればいいんだなというのを感じた時があったんです。それを見つけるために、いろんなやり方を試したので、すごくいい経験をさせていただいたなと思います。今回たくさんダンスを基礎から色々教えていただいたので、他の楽曲でも活かせるところがあり、自分はもちろん≠MEとしてもさらに可能性が広がったと感じています。

――落ちサビで冨田さんは、少し空中に浮きますよね。冨田菜々風

少し空中に浮くことで、上の空間も使ったので新しいポイントになっていると思います。

――間奏のダンスブレイクも必見ですね。鈴木瞳美

格好よく踊ることが難しかったので、メンバーに相談しました。とにかく移動がものすごく早いんですけど、何回も何回も練習をしてやっとできるようになって。「私ってこんなに早く動けるんだ!」と思いました。今回の練習だけではなく、4年間の成果がここに出ていると思います。冨田菜々風

何度も練習を重ねたから今のレベルまで来れたのかなと思います。本当にみんな1人1人の努力が、このダンスブレイクに詰まっていると思います。

――本田さん、MV撮影はいかがでした?本田珠由記

MVは特に格好いい表情をするのが難しくて、でも“みるてん(本田)、ちょっと大人になった?”と思ってもらえるような表情ができたんじゃないかなと思います。ただ、私は格好いい表情をしようと思うと眉間にシワが寄ってきちゃうんです。MVの撮影中ダンスの先生から「本田さん眉間にシワが寄りすぎてる」と言われてしまって(笑)。格好いいと可愛いのせめぎ合いとでも言いますか、改めて表情って難しいなと思いました。

――表情も注目ポイントですね。谷崎さんは?谷崎早耶

普段のMV撮影はリップシーン、ダンスシーン、ドラマシーンというパターンの流れが多いんですけど、今回はダンスシーンが撮影日程の中に普段より多くて。衣装もバリエーションがあるので、同じ振り付けでも違う一面を見ていただけるんじゃないかなと思います。今まで踊るときの衣装はみんなでお揃いのものを着ることが多かったんです。メンバーによって違うテイストの衣装を着るというのがすごく新鮮で、すごい嬉しかったです。

――冨田さん、撮影はいかがでした?冨田菜々風

ダンスをみんなで頑張ってきたこともあり、何回踊っても楽しいと感じながらの撮影でした。MV中のダンスシーンでさえも成長できるタイミングで、どんどんダンスも安定してくるんです。ソロのリップシーンは、自由に動いてみてほしいというリクエストの中で撮影してみました。カウンターから椅子でくるっと回って振り返ろうとターンしたんですけど、足が引っかかってしまって、うまく回れず正面を向くことができなかったです。鈴木瞳美

背中を向けたまま止まっちゃったんだよね。冨田菜々風

そうそう。しかも表情をきめていたので、すごく恥ずかしかったです(笑)。悔しかったので、その後もう1回させていただいて無事に成功しました!

4人の憧れる女性像とは?

――本作は女性も憧れるようなガールクラッシュな一面もあります。皆さんが憧れる女性はどんな人ですか。鈴木瞳美

私が憧れるのは歌詞のように強い女性です。時には人を頼ることも大切かもしれないけど、自分自身で生きていける人になりたいです。もちろん可愛らしい女性にもなりたいんですけど、大人っぽい美しい女性になりたいと思い、日々研究しています。

――谷崎さんはどんな女性に憧れますか。谷崎早耶

私はポジティブな人に憧れます。私のお友達でポジティブな人がいるんですけど、私は気になって「落ち込んだりしないの?」と友人に聞いたら、その子は「寝たら忘れる」とか「次、頑張ればいい」とか本当に前向きなんです。

――そのお友達に憧れているんですね。谷崎早耶

憧れます。一緒にいてもすごく楽しいので、自分もそんな人になりたいと思ってます。友人は明るすぎて、「私と一緒にいたら元気になれるよ。一緒にいたら絶対楽しいよ」と言ってくれるんです。私が落ち込んだ時はその子にいっぱい頼ろうと思っています(笑)。あと、私のことを応援してくださる方が「可愛いよ」とか「偉いね」と褒めてくださるので、そんな皆さんにも助けられてます。

――本田さんが憧れる女性像は?本田珠由記

自分に自信のある女性、自分の人生を楽しめる人になりたいと思っています。自分に自信があった方がきっと楽しいと思うし、キラキラして見えるんだろうなと思います。 何かと比べて落ち込んでしまうよりも、歌詞にあるように<「私は私」>と思えた方が自分にとってプラスになると思うので、自分に自信がある強い女性に憧れます。あともう一つ幼稚園の頃からの憧れがあります。おもちゃの車で1番のお気に入りがオープンカーだったので、サングラスをかけて、格好よくオープンカーに乗って運転してみたいです。

――冨田さんはいかがですか。 冨田菜々風

ぶれない、自分を持ってる女性に憧れます。私は割と揺らいでしまう性格で、優柔不断な部分もあります。私は日常生活で言葉を発することにも迷いが出てしまうので、そこをズバッと決められて、はっきり物事を言える人にすごく憧れます。ステージや表舞台で立っている時にブレない自分を持ってる人は違うなと思います。私もその域に達したいので、まずは自分をしっかり持って、ぶれない自分を手に入れたいです。ステージに立つときは自分に負けない、「今の私はいつもと違う」と強気でいることを念じています。

――言い聞かせることが1番重要かもしれないですね。冨田菜々風

考え方で物事の進み方が変わるという記事を読んだことがあります。例えば朝起きて今日はいい1日になるぞと思ったら、自然とそういう流れになることがあります。逆に悪い方で考えると、悪い方に引きずられたりする。意識1つで色々状況は変わるので、私も意識して新しい自分を手に入れたいと思います!(おわり)作品情報≠ME6thシングル「天使は何処へ」2023年4月12日 発売【Type A】KIZM-765/6マキシシングル+DVD1,800円(税込)<CD>M-1 天使は何処へM-2 このままでモーメンタリM-3 天使は何処へ(off vocal ver.)M-4 このままでモーメンタリ(off vocal ver.)<DVD>M-1 「天使は何処へ」Music VideoM-2 「天使は何処へ」メイキング映像<特典> 初回プレス分のみ封入・応募抽選シリアルナンバー券A封入【Type B】KIZM-767/8マキシシングル+DVD1,650円(税込)<CD>M-1 天使は何処へM-2 マシュマロフロートM-3 天使は何処へ(off vocal ver.)M-4 マシュマロフロート(off vocal ver.)<DVD>M-1 特典映像「ノイミー学園〜ヒット祈願!消えたロゴを取り戻せ!〜」<特典> 初回プレス分のみ封入・応募抽選シリアルナンバー券B封入・≠ME 生写真1枚ランダム封入(全11種)※川中子奈月心は封入生写真の絵柄には含まれません 【Type C】KIZM-769/70マキシシングル+DVD1,800円(税込)<CD>M-1 天使は何処へM-2 今日も君の夢を見たんだ(≒JOY楽曲)M-3 天使は何処へ(off vocal ver.)M-4 今日も君の夢を見たんだ(off vocal ver.)<DVD>M-1 ≒JOY「今日も君の夢を見たんだ」Music Video M-2 ≒JOY「今日も君の夢を見たんだ」メイキング映像<特典> 初回プレス分のみ封入・応募抽選シリアルナンバー券A封入・≒JOY 生写真1種ランダム封入(全12種)・≒JOYアナザージャケット封入ノイミー盤(Web販売のみ)NMAX-1410CD Only1,100円(税込)<CD>M-1天使は何処へM-2 2時半ろけんろーM-3 天使は何処へ(off vocal ver.)M-4 2時半ろけんろー(off vocal ver.)<特典>イベント参加券付きライブ情報<全国ツアー>≠ME全国ツアー2023「We shout "I am me."」4月22日(土)福岡 福岡サンパレス5月3日(水・祝)兵庫 神戸国際会館・こくさいホール6月3日(土)広島 上野学園ホール6月16日(金)埼玉 大宮ソニックシティ・大ホール6月18日(日)宮城 仙台サンプラザホール6月29日(木)、30日(金)東京 日本武道館