30代までは着こなせていた服が、なんだか最近はしっくりこない…。そう感じたら、ファッションアイテムの選び方を変える時期かもしれません。

大人世代のファッションでやめるべきこと・やるべきこと

ここでは、スタイリストの地曳いく子さんに、40代・50代ならではのファッションの考え方を伝授してもらいました。

 

●40代は迷ったら買うな！50代は迷ったら買え！

今の40代はセンスも見た目も若いから、しばらくは30代と同じようなファッション感覚で大丈夫。ただ、もう服は十分持っている人も多いと思うので、40代は買うか迷うような服は買わなくていいですよ。

買うのは、値段に関係なく欲しくなる、よほどテンションが上がる服だけ。そうやって自分が本当に好きなものや似合うものを精査するのが40代です。

逆に、50代は迷った服は買って！　50代は似合わなくなるものの個人差が広がる時期。着て、「私イケてるかも」と思えたら、似合う最後のチャンスかもしれないので買ってOK。

「いい年して」から自由になりおしゃれを楽しむのが50代です。

●試着の打率は下がるもの

雑誌でもSNSでも「これを着れば失敗しない！」という記事はよくありますが、だれにでも当てはまるおしゃれの正解はありません。

だれかの正解は自分の不正解。だって人はそれぞれ顔も体も雰囲気も違うから。だからこそ、自分の目で見きわめて服を選ぶことが大切です。

ただ残念ながら、試着室に持ち込んだ服が自分に似合う“打率”は年々下がります。自分は好きでも、服が自分を拒んでくる（笑）。

でもそれを「へえ、私これ似合わないんだ」と、発見としておもしろがっていくと、60代からのおしゃれが豊かなものになります。

面倒だと思ったら「おしゃれの道」はそこで終わりですよ。

40代・50代のアイテム選びのコツ教えます

やめるべきこと、やるべきことがわかったら、それを守りつつ新しくアイテムを選んでみましょう。

●トレンドトップスは七難隠す名品多し

近年のトレンドはオーバーサイズが主流。おなかが出ていても、肩がはっていても意外と体をキレイに見せてくれるトップスが多いのです。そんな流行ならのってOK。ぜひ取り入れてみて。

●気に入ったボトムは前後サイズ含め3本試着する

「私はM」と思い込んでいると、もっとキレイに見えるサイズがあるのに見逃してしまいます。ブランドでサイズ感が違うので前後のサイズを必ず試し、表記ではなく心地よさで判断を。

●キツい、カタい、重いアイテムは手放して

おしゃれに必要なのは「体力・気力・財力」。50代になると先の2つは確実に衰えてくるので、とくに持つだけで疲れるようなバッグはどんどん手放して。快適なものを使っていると行動力にも変化が。

●似合わなくなる形や色に要注意！

カラー診断がはやっていますが、「今、似合う」は永遠ではありません。同じネイビーでも濃い色みが似合う時期もあれば薄い方が似合う時期も。顔映りはその都度確認がベストです。

●耳たぶの大きさと関節の長さでアクセ選びが変わる

年をとったら大ぶりのアクセ、といわれますが、人によりけり。個人差が顕著になるので、耳たぶの厚さで似合うピアスのサイズ感も、指の第二関節の長さで似合うリングも変わります。