「あの盗塁死が流れを変えた」転機になった“源田の1ミリ”を球界OBも称賛
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侍ジャパンが3月21日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝・メキシコ戦に臨み、6−5でサヨナラ勝ちを収め、14年ぶりに決勝進出を決めた。
1点ビハインドで迎えた最終回、無死1、2塁のチャンスで村上宗隆(23)に打席が回る。村上は相手投手の速球を捉え、左中間フェンス直撃となる逆転サヨナラ打を放った。日本の“三冠王”が日本を救った。
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決勝進出を決めた侍ジャパンの劇的勝利を球界OBはどう見たのか。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍している高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルを更新し、準決勝のメキシコ戦を総括した。
高木氏はまず、侍ジャパンの投手陣について言及。大一番でマウンドを任され、4回3失点の投球を見せた佐々木朗希(21)については「本当に完璧に回を進めていたけど、フォークボールが1球浮いて、それがホームランになった。(メキシコ打線の)つながれ方も、シフトを敷いていて当たり損ねが抜けていったり、詰まった当たりがレフト前に落ちたりだとか、そういう(不運な)ことがあった後にスリーランを打たれた。1球の怖さを改めて知ったと思うし、大きな経験になったと思う」と語った。
また、佐々木の後に2番手としてマウンドを任された山本由伸(24)については「山本は流れを引き寄せるために、いい投球をしたと思う」と話し、7回までの無失点投球を称賛。8回には3連打を浴び、失点を喫した場面については「同点に追いついた吉田の3ランの後に、失点をしてしまったというのは少しもったいなかった」と話した。
さらに、高木氏は野手陣にも言及。メキシコ先発のサンドバルに苦戦するなど、6回まで無得点の状態が続いたが、「あの盗塁死から流れが変わってきた。甲斐、源田の必死な姿は流れを変えたと思うし、見事なタッチプレーだったと思う」と、7回表1死にメキシコの盗塁を防いだ場面をターニングポイントに挙げた。高木氏は7回のプレーを、昨年のサッカーW杯の“三笘の1ミリ”ならぬ“源田の1ミリ”とし、その後の吉田正尚(29)の同点3ランホームランにつながったと語った。
また、村上の劇的なサヨナラ打については「相当な精神力だったと思うよ。大袈裟かもしれないけど、ここで打てなかったら(日本に)帰ってこられないぐらいの気持ちになっていたと思う。栗山監督も最後まで村上を信じたから、こういう結果になった」と、日本を救う一打を放った“三冠王”を称賛。高木氏自身も感慨深げな様子だった。
世界一奪回へ侍ジャパンは明日、運命の決勝戦に挑む。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
