現金一律給付、特設サイトで22日から登録受付開始 台湾

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(台北中央社)行政院院会(閣議)は16日、国民や一部外国人への1人当たり現金6000台湾元(約2万6000円)の一律給付に関する報告を決定した。22日午前8時から特設サイトで登録を受け付ける。登録を済ませれば、後日、6000元が指定の金融機関口座に振り込まれる。

一律給付の対象は国民の他、各レベルの政府機関が派遣した在外職員と中華民国籍を有するその家族▽中華民国国民の中国、香港、マカオ籍および外国籍配偶者で、居留許可を取得している人▽永久居留証を取得している外国人。財政部(財務省)によれば、原則的に今年10月末までに給付資格を満たす人は全員受け取れる。今年中に生まれた新生児も対象となる。

受け取り方法は特設サイト(6000.gov.tw)での登録による入金▽ATMでの引き出し▽郵便局での受け取り▽直接入金▽名簿作成後の給付―の5つが用意され、直接入金は年金受給者ら特定の条件を満たす人、名簿作成後の給付は特定の遠隔地の居住者が対象。

特設サイトでの登録受付は混雑を防ぐため、22日〜26日の期間は身分証または居留証の下1桁の数字によって登録可能な日を割り振る。毎日2組の数字を割り当て、数字ごとの登録可能日は20日に抽選で決定する予定。27日以降は全ての人が登録可能になる。少なくとも6カ月間は登録を受け付けるとしている。

登録はスマートフォンやタブレット端末、パソコンで行える。カードリーダーは不要。本人や代理受領者の身分証または居留証番号と金融機関の口座番号、給付対象者の健康保険カード番号を入力すれば登録が完了する。登録内容の確認や修正は28日から可能になる。

現金一律給付は2022年度の税収の上振れ分を還元するもので、経済成長を国民全員で分かち合うのを目的としている。

(頼于榛/編集:名切千絵)