アウトローがハマる俳優・白竜、青春時代は剣道部部長も務める硬派なロッカーだった:絶メシロード 出張編|テレ東プラス

2週連続放送中の木ドラ24「絶メシロード 出張編」で、いつものアウトローな役とはちょっと違う、強面だけど実は...という役どころを演じている白竜さん。今回の物語の舞台となっている佐賀県出身の白竜さんのネイティブな佐賀弁も話題に。地元の観光大使も務める白竜さんに、佐賀の魅力や、佐賀で過ごした青春時代の思い出などをうかがいました。
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佐賀時代は硬派なロッカー

――絶滅してしまうかもしれない絶品メシ="絶メシ"を追い求める「絶メシロード 出張編」では、出張で佐賀県を訪れた主人公・須田民生(濱津隆之)と行動をともにする謎の男・鮫島太一役を演じていらっしゃいます。ロケ先には白竜さんの地元のお知り合いから差し入れもたくさん届くなど、ご当地名物に舌鼓を打たれたそうですね。
「佐賀県は佐賀牛、佐賀和牛、伊万里牛といった牛肉が有名で、子どもの頃から焼き肉など食べていましたが、いつ食べても旨いですね。どの部位も旨い。他にもイカ、アジ、サバなど海鮮系も有名で。山の幸も海の幸も何でも旨いです」
――佐賀県・伊万里市ご出身で伊万里市観光大使も務める白竜さんが思う、佐賀の魅力はどこでしょう?
「食べ物が旨くて住環境もいいから、勤勉に働いていれば十分に生活に満足できますし、狭い地域だからアットホームな空気もあって過ごしやすい。自然も豊かで本当にいいところです。ただ、PRする上では積極性に欠くのか、全国的にあまり知られていない。それが残念! 観光地の魅力度調査でも一番下か、その上くらいでしょう?(※2022年の都道府県魅力度ランキングでは初の最下位に)。一度来ていただければ良さが分かってもらえると思うのですが」
――とはいえ、白竜さんが声優を努めた佐賀が舞台のアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」(2021年)をはじめ「ゾンビランドサガ」シリーズのヒットもあって聖地巡礼に訪れる人が増加。近年は呼子のイカや吉野ケ里遺跡などを目当てにアジアを中心とした外国人の観光客も増えるなど、じわじわと盛り上がりを見せていますよね。
「アニメの影響力には驚いています。この前もサウナでジッとこっちを見ている若い兄ちゃんがいるから"何だろう?"と思っていたらスッと近づいてきて、『ゾンビランド、見てました!』って言われたり(笑)。それもあって観光客も増えていると聞くので、今回の『絶メシロード』を機会にもっと佐賀に来てもらって、地元が盛り上がってほしいですね」
――昨年は、母校の県立有田工業高等学校の野球部が春のセンバツに続いて夏の甲子園に出場。ずいぶん盛り上がったんじゃないですか?
「2度目の夏の甲子園だったんだけど、盛り上がったみたいですね。最初に甲子園に出た時は(2013年の夏)イ・ビョンホンの結婚式で韓国にいたんだけど、2回戦に進んだので日本に返ってそのまま甲子園に駆けつけて。5000人の大応援団が来ていてね、その中には同級生がたくさんいて、40何年経ってもみんななんら変わらない(笑)。懐かしかったし、うれしかったことを覚えています」
――高校当時の白竜さんはどんな少年だったんですか?
「高校3年までずっと剣道をやっていて、部長も務めていました。同時にロックもやっていて、文化祭ではキャーキャー言われていましたよ(笑)。駅で女の子に待ち伏せされたり、バレンタインデーにチョコレートをたくさんもらったり。でも、硬派なロッカーだったから、そういうのには見向きもせず...みたいな感じでした」
――お芝居の上では強面の役が多いですが、ヤンチャではなかった?
「昔で言う番長みたいな友達はいましたけど、不良ではなかったですね。ケンカとか暴力も嫌い。バイクには乗っていたけど、当時は『イージー・ライダー』(1970年)に憧れていただけで暴走族とかじゃなかった。バイクに乗ってギターを弾いて、剣道をやって...まあ若いからモテたいっていう不純な動機もありましたが(笑)、どれも真面目にやっていましたね」
――今回の役は、強面だけど実は親しみやすい地元のおっちゃんという役どころで、濱津さんとの対談では「イメージを壊してくれる人が欲しいなという思いもあって」とおっしゃっていました。今後もアウトロー的な役どころ以外を演じられるご予定はあるんですか?
「今、チェロを弾いているんですよね。昔、ちょっとやってて(※白竜さんは九州交響楽団のチェロ奏者に師弟されていました)。そういう役をやることになって、猛特訓中ですね」
佐賀のオススメスポット

――佐賀を訪れる方に、オススメのスポットを教えてください。
「今回のロケでも行った祐徳稲荷神社(※京都伏見稲荷などとともに日本三大稲荷と言われる)。昔から家族で初詣に行く時はそこに行っていて僕の思い出の場所でもあるんですけど、とにかく絶景ですね。伊万里にある大平山公園の夕景もきれいです」
――佐賀は焼き物も有名ですよね。
「唐津焼があって有田焼があって伊万里焼があって。これだけ焼き物が盛んな場所は全国で佐賀しかないので、ぜひ」
――伊万里を訪れた際は、スナック「ラ・ニーニャー」にも。白竜さんファンは外せない店です。
「(笑)、妹がやっているんですけど、僕のファンの方がちょくちょく訪ねてくれるそうで。ただ、『白竜さんのお姉さんがやられていると聞いて来ました』って、よく言われるみたいで(笑)。この記事を見て行かれる際は"妹"と言ってあげてください」
――サウナ好きの白竜さんとしては、オススメのサウナも?
「『佐賀の湯処 こもれび』。あと『御船山楽園ホテルらかんの湯』(※サウナ界のミシュランであるSAUNACHELIN(サウナシュラン)で2019、2020年に第1位を獲得)もよかった。普段も撮影が早く終わるとすぐ行っちゃうくらいサウナ好きで。佐賀はサウナもオススメですよ!」
――ドラマでは、絶滅してしまいそうな絶品メシを巡る旅が描かれます。白竜さんの佐賀の"絶メシ"は何ですか?
「ここ最近なかなか食べられないものはクジラですよね。家でビフテキだって出されていたものも、今考えるとクジラでしたからね(笑)。クジラは赤身の肉以外にも胃袋とか内臓系も美味しいですし、昔みたいにいつでも食べられたらな、と思います」
――最後に「絶メシロード 出張編」の見どころをお願いします!
「佐賀が舞台のドラマなんて滅多にないですから、役で佐賀弁を話せることがうれしかったですし、僕自身も楽しみました。今回の出張は佐賀でしたが、ゆくゆくは濱津さんがフーテンの寅さんみたいに全国を旅するシリーズになって欲しい。絶対におもしろかけん、ちゃんと見らんばいかんばい!」
白竜さん出演の木ドラ24「絶メシロード 出張編」、後編は会社の出張で佐賀県を訪れた須田民生(濱津隆之)と、地元の強面の男・鮫島(白竜)の"おじさん二人旅"2日目。漆黒の有明海と鮫島に戦々恐々としながら一夜を過ごした民生だが、家族の話をきっかけに心なしか2人の距離は縮まっていく。次の日、民生は鮫島行きつけの地元のお店に連れて行ってもらい、この地域ならではのソウルフードに込められた歴史に思いを馳せる。

【プロフィール】
白竜(はくりゅう)
1952年10月3日生まれ。佐賀県出身。高校時代にアマチュアバンドを結成。プロを目指し、1978年に白竜バンドを結成、翌年「アリランの唄」でデビュー。また映画「いつか誰かが殺される」(1984年公開)で俳優デビュー。映画「その男、凶暴につき」(1989年公開)で演じた殺し屋役が話題となり、数々のアウトロー役を演じる。アニメ「逆境無頼カイジ」「ゾンビランドサガ リベンジ」では声優を務めた。
(文/橋本達典)
