味噌バターコーンが定番の札幌ラーメンは2位(写真・AC)

 新型コロナウイルス感染が落ち着きをみせ、3月13日からマスクの着用が、個人の判断に委ねられるようになる。感染症の区分も、5月8日から「2類」から「5類」に引き下げられる。それに伴い、航空各社も激安セールをおこなうなど、旅行の気運が高まりつつあるようだ。

 そこで本誌は、日本各地の「ご当地ラーメン」に関するアンケート調査を実施。「いままで食べたなかで、もっとも『がっかり』したラーメンは何?」を、全国の20代から60代の男女500人に聞いた。対象としたのは、ご当地ラーメンとして代表的な12種とした。

 まずはトップ5から見ていこう。

【第5位】博多ラーメン(福岡県) 44票

 豚骨の白濁スープと極細麺が特徴の、福岡県を代表する名物グルメなのだが……。選ばれた理由は

「あの豚骨の独特のにおいがダメでした」(60代女性・北海道)
「麺が細すぎて食べた気がしなかった」(20代男性・東京都)

 男性票が6割以上を占めたのは、やや意外。「豚骨のにおいがNG」という意見が多かった。

【第4位】富山ブラック(富山県) 49票

 醤油ベースの真っ黒なスープと、大量のコショウ、塩味の強い味つけが特徴だ。

「あまりに塩分が強く、自分には合いませんでした」(30代女性・大阪府)
「味が濃い。ご飯と一緒に食べて最初のうちはよかったが、食べきることには飽きる」(60代女性・長野県)

「しょっぱい」「味が濃すぎる」という意見がほとんど。それが個性なんですが……。

【第3位】喜多方ラーメン(福島県) 53票

 太めの平打ちちぢれ麺が特徴で、スープは、おもにあっさり醤油系。

「ご当地っていう割には、あまり特徴がないような」(40代男性・北海道)
「普通のラーメン。インパクトがない」(50代男性・富山県)
「太い麺があまり好きではないので」(60代男性・神奈川県)

 年代別では60代からの票が最多だった。

【第2位】札幌ラーメン(北海道) 57票

 最大の特徴は、黄色い中太ちぢれ麺。味噌ラーメンのイメージが強いが、スープの味はさまざま。

「観光客向けの店だったからなのか、スープがいまいち」(50代女性・東京都)
「自分が思っていた味噌ラーメンではなかった」(40歳男性・埼玉県)
「もっとおいしいと思っていたけど、案外普通」(50代女性・大阪府)

 あまりに有名なため、期待が大き過ぎるのかも。

【第1位】沖縄そば(沖縄県) 132票

 やや平たいコシのある麺、ダシはおもに豚とかつおぶし。甘辛く味付けした三枚肉を乗せた「ソーキそば」も人気だ。ダントツの理由は?

「不味くはないが、ラーメンというよりもうどん?」(50代男性・静岡県)
「ダシにややクセがあり、自分には合わなかった」(50代女性・兵庫県)
「濃い味に慣れ過ぎているせいか、どうも物足りない」(50代男性・大阪府)

 かん水を使った中華麺由来の麺を使っているということで「ラーメン」のカテゴリーに入れたのが、失敗だったか……。沖縄の方々、ごめんなさい。

 断っておきますが、この調査はあくまで「個人の感想」です。また、上位ということは、それだけ知名度が高く、食べた経験のある人が多い、知名度の裏返し、ということでもあります。

 6位以下は、次のとおり。

【第6位】名古屋台湾ラーメン(愛知県)33票

【第7位】佐野ラーメン(栃木県)26票

【第7位】勝浦タンタンメン(千葉県)26票

【第9位】尾道ラーメン(広島県)24票

【第10位】熊本ラーメン(熊本県)23票

【第11位】和歌山ラーメン(和歌山県)19票

【第12位】徳島ラーメン(徳島県)14票

 では、よい旅を――。