去年（２０２２年）、全国障害者スポーツ大会で車いすバスケットボールの会場となった小山市で２８日、子どもたちに障害者スポーツの理解を深めてもらおうと、地元小山市出身のパラリンピアンを招いた体験教室が開かれました。

　車いすバスケットボールの体験教室は、障害者スポーツへの理解を深めてもらおうと小山市が企画したもので、市内の小学４年生から６年生、合わせて２１人が参加しました。講師を務めたのは、地元の小山市出身で東京パラリンピック日本代表の郄柗義伸選手と郄柗選手も所属する車いすバスケットボールチームの栃木レイカーズでキャプテンを務める間下裕基選手です。２人は２０２２年１０月の全国障害者スポーツ大会で車いすバスケットボールに出場したほか、郄柗選手は去年９月にタイで行われたアンダー２３の世界選手権大会で全ての試合に出場し初優勝に導きました。

　講師を務めた２人は子どもたちに競技用の車いすの特性について話したほか、選手ごとに障害の程度が違うことから選手に合わせてオーダーメイドで作られていることなどを説明しました。実際に車いすに乗った子どもたちは２人に車いすのスムーズな動かし方や、シュートの仕方などのアドバイスを受けながら練習を行いました。そして最後のミニゲームでは子ども１１人が２人に挑み世界レベルのプレーを間近で感じるとともに楽しみながら交流を深めていました。