「もっとイイ人いるかも…」婚活戦線から抜け出せない、リアル過ぎるCAの本音
女性であれば、誰もが一度は憧れる職業・CA。
その人気は今なお続き、恋愛市場では男性からも一目置かれる存在だ。
しかし華やかなイメージが先行するせいか、彼女たちのリアルな恋愛事情はベールに包まれているのも事実――。
そこで東カレでは、CAの恋愛観やプライベートの過ごし方など、あまり知ることのできなかった彼女たちの私生活にフォーカス！
さぁ、一緒に“CAのリアル”を紐解いていこう。
▶前回：外資CAの婚活事情。1番多い出会い方は意外にも…
中東系航空会社勤務4年目のMさん
上がり続ける理想と、反比例して下がり続ける市場価値
私が客室乗務員になったのは、24歳の頃。今振り返ると、「若いCA」というだけで市場価値はとても高かったと思います。
ただこのとき私は交際経験がなく、理想の条件というものが特にありませんでした。
でもCAになってからは、いわゆるハイスペックな方からたくさん言い寄られるように。
その中でもパイロットの彼とは3年付き合いました。彼のおかげで、物価の高いと言われている香港ではかなりいい生活をしていました。
コンシェルジュ付きのジムやプールなどの設備が充実したタワマンに住んで、高級外車で仕事の送迎をしてもらうような生活を24歳の時に経験。
実は今もこれが基準になってしまい、理想を下げることができずにいます。
そのあとパイロットの彼とは別れ、普通の会社員とデートしたときのことです。家に行ったとき、普通のアパートに心底がっかりしてしまいました。パイロット以上の年収でなければダメだと、このとき悟ったのです。
月日は流れ、26歳のときに今の会社に入社。入社1年目に同僚のCAの男性と出会い、付き合い始めました。
でもある日、乗務中に先輩CAと話していて、私がCAと付き合っていると伝えたら先輩は「ありえない」と言ったのです。
彼女は「ミリオネアにプロポーズされたが断った、ファーストクラスに自腹で乗れるような男としか結婚したくない」と話していました。
推定40歳以上の方だったのですが、彼女の理想は「エベレスト並みの高さでは…」と正直思ったことを、今でも覚えています。
あれから4年が経ち、30歳になり…
時は経って私も30歳になりました。26歳でCAの元彼と別れてから4年、いろんな男性とデートをしました。
フェラーリで迎えに来てくれる経営者、部屋のインテリアをエルメスで統一しているバンカー、パイロット、そして投資家。
しかもみんなかっこよく、目は肥えていきます。「もっといい人と結婚できるのでは」「この男性よりも収入が低い人とは結婚できない」と理想はどんどん上がっていきました。
そして「この歳まで独身を貫いてきたのだから理想に満たない人となんて結婚したくない」と思ってしまうのです。
しかし、私の市場価値はどんどん下がっていっていきます。
毎週入社してくる21歳の若くて綺麗な新人たちを横目に、私は理想ばかり上がっていきますが、見た目はもちろん老いていきます。
そして若く純粋な子とは違い、男性を条件で見定める悪癖が出てきてしまっています。
ここで大人の魅力があれば話は違ってくるのですが、精神年齢は若い頃とあまり変わっていません。
同年代の友達は結婚、出産を経験。人生の次なるステージで精神的にも成熟しているのに対し、私は24歳くらいから時が止まっていて、まだイケていると思っているのです。
“自分が描く自分像”と“現実の自分”のギャップが、上がり続ける理想と下がり続ける市場価値の反比例を生み出しているのです。
彼氏いない歴が長い女の特徴
そして私のようなタイプの女性には、彼氏いない歴が長いという傾向があります。
本気を出せばいつでも婚活戦線でいい男を捕まえられると考えているのですが、気づけば彼氏いない歴〇年で、恋愛の始め方がわからないのです。
しまいには若い頃モテてきたから、自分から男性を落としにいくという方法もわかりません。
若い頃に「なぜ自分のことを客観視できないのだろう」と思った先輩のようになりかけている自覚があります。
ただこの歳になってわかるのは、客観視できないのではなく、歳を取れば取るほど今までの経験からどんどん理想が上がってしまい、妥協できなくなっているのだということです。
しかし時間が経つということはその分自分も歳をとるということです。
中身は若いかもしれませんが肉体は老います。そして残酷にも自分より若くて綺麗な女の子は増えていきます。それに伴って市場価値が落ちていきます。でも自分はまだいけると心のどこかで思っているので、客観視ができなくなっているのです。誰でもいいから結婚したいとは思えません。
妥協点がわからず今日も婚活戦線から抜け出せずにいます。
▶前回：外資CAの婚活事情。1番多い出会い方は意外にも…
▶1話目はこちら：独身パイロットと出会うのは難易度高め！？ドバイの現役CAが語る恋愛事情
