宇都宮市に生産拠点を置く大手食品メーカー・カルビーが、製造業を支える工場の従業員のリフレッシュを目的に工場と地域の飲食店をつなぐマッチング事業をスタートさせ、２３日、福田富一知事を表敬訪問しました。

　カルビーでは、衛生上の観点から、休憩時間でも外出ができない工場の従業員にリフレッシュしてもらおうと地域の飲食店などに、工場の敷地内にフードトラックやポップアップストアで出店してもらうプラットフォームサービスを立ち上げました。「FOOD for FACTORY」と名付けられたこの事業は２３日から県内を中心に北関東エリアで開始しました。宇都宮市内にあるカルビーの３つの生産拠点のほかに、市内にある繊維製品の製造工場と群馬県の別の食品工場で先行導入しています。カルビーの調べではおよそ９割の人が「気分転換になった」「同僚とのコミュニケーションが増えた」などと答えていて好評だということです。

　現在は１１の飲食店が登録していて工場側の要望に合わせて店舗のラインナップや出店の頻度などを決定します。マッチングが成立したときに月額の利用料が発生します。カルビーでは今後このサービスを全国に広げ国内に７００万人以上いる製造業に携わる人の心の健康と地域飲食店の販路拡大の両方に貢献したいとしています。