栃木の歴史と風土に育まれ受け継がれてきた工芸品を、県民共有の財産にするため、その作り手となる工芸士の認定式が１９日、県庁昭和館で行われました。

　今年度はとちぎの伝統工芸品に足利市の野口雅宝さんの「足利の金彩工芸」と鹿沼市の染谷佳男さんの「鹿沼総桐箪笥」、それに宇都宮市の小野崎博一さんの「和太鼓」が新たに指定を受け、指定書が交付されました。伝統工芸品はこれで５８品目７１件となりました。

　また、伝統工芸士には鹿沼箒・鹿沼きびがら細工の増形早苗さんと益子焼の早川嘉さんが認定され認定書が授与されました。

　増形さんはほうき職人だった祖父の後を継いで職人になり、この道１６年になります。増形さんによりますと鹿沼箒は房の形がはまぐりに似ていておめでたいほうきとされているそうです。

　早川さんは益子焼作家の父親の影響で益子焼作家となり益子の土にこだわり特色ある絵付けの作品を多く手掛けています。今回で伝統工芸士は１７３人になりました。