近年頻発する地震や台風などの自然災害により被災した地域の復旧や復興に欠かせない「災害ボランティア」について理解を深めてもらおうと、１９日、宇都宮市でセミナーが開かれました。

　このセミナーは、栃木県と地域社会ライフプラン協会が主催したもので、新型コロナウイルスの影響で、これまでの２年間は動画配信で行われましたが、今年は３年ぶりに対面で開催されました。講師を務めたのはＮＰＯ法人イコールネット仙台常務理事の宗片恵美子さんと宇都宮市社会福祉協議会の八木茂さんです。

　２０１１年の東日本大震災のときに各地に設置された避難所では、プライベートな空間が無かったり女性に必要な設備や物資の不足、子どもや介護を必要とするお年寄りへのケアなど、さまざまな課題が浮き彫りになりました。宗片さんは「様々な立場の人に対して想像力を働かせて、それぞれに必要な支援や配慮を行うことが大切だ」と話しました。八木さんは「災害ボランティアは力仕事だけでなく、様々な形で誰でも力になることができる」と呼びかけました。