栃木県警察本部は２０日、横断歩道の標識の設置に不備がある交差点で、車の運転手２７人に対し誤って交通違反として取り締まりを行っていたと発表しました。

　県警察本部によりますと、記録が残っている２０１７年１月から２０２２年１０月までに、横断歩道の標識の設置に不備がある交差点で、車を運転していた２７人に対し歩行者妨害などの違反として誤って取り締まりを行っていました。信号機のない横断歩道の標識は、車両の進行方向から確認できるところに設置する必要がありますが、県内では１２の市と町で少なくとも１８カ所標識の設置に不備があったということです。不備があった１８カ所のうち２カ所はすでに標識を適切に設置していて、残りの箇所についても随時対応していくということです。

　栃木県警は今後、誤った取り締まりにより交通違反とされた人への反則金の返還に加え、ゴールド免許をはく奪された人にはゴールド免許を改めて交付し免許更新の際の講習手数料の返還を予定しています。また２０１７年以前の取り締まりなどについて、県警は個別の相談窓口を設けて対応するということです。