「3億円超えの“スーパーカー”再現モデル」に「総重量6トンのテスラ戦車」!? 世界のユーチューバーが作った驚くべき「DIYカー」3選

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もはや本物よりスゴイ? DIYで作られた衝撃のクルマ3選

 世界には3000万円を超えるスーパーカーを自作で再現したり、テスラ「モデル3」を戦車化するなど、驚きのクルマをDIYで作ってしまうユーチューバーがいます。

 今回はそんな彼らの驚きの“DIYカー”を3台紹介します。

鉄パイプとFRPで再現!もはや本物な「DIYシロン」

Vu Van Nam氏が1年をかけて作成した「DIY ブガッティ シロン」(上)とKing OF Craftsが廃車同然のコンパクトカーをベースにランボルギーニを再現した「DIYウラカン」(左下)とThe Real Life Guysが制作した「Offroad-Tesla」(右下)

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 ベトナムで農家を営むVu Van Nam氏は、フェラーリやランボルギーニなどの高価なスーパーカーを自作で再現し、自身のユーチューブチャンネルでその制作工程を公開しています。

 そんなVu Van Nam氏が、2022年に完成させたのが、ブガッティ「シロン」を再現した「DIYシロン」です。

 シロンは、最高出力1500馬力を発揮するW型16気筒クワッドターボエンジンを搭載し、最高時速は420km/h。発売当時の販売価格は3億を超えるという、全てにおいて異例づくしな高級スポーツカーです。

 DIYシロンのシャーシは、金属のパイプで構成され、ボディ表面は粘土で型取りしたFRPで形成されています。

 驚くべきは、内装までしっかりと再現されている点。内外装ともに一見すると本物のようです。

 SNSなどでも、「恐れ入りました」「スゴすぎる」「スゴイ情熱」「DIYの枠を超えている」などコメントが集まっており、その再現クオリティの高さに驚きを隠せない様子。

 現在Vu Van Nam氏は、7億円を超える値段がつけられたこともあるフェラーリ「ラ・フェラーリ」の再現モデルを製作中のようで、その完成に期待がかかります。

廃車同然のコンパクトカーから作った「DIYウラカン」

 クルマや銃などをダンボールで再現するユーチューバーの「King OF Crafts」。そんな彼が2022年9月似完成させたのが、「DIYウラカン」です。

King OF Craftsが廃車同然のコンパクトカーをベースにランボルギーニを再現した「DIYウラカン」

 DIYウラカンは、イタリアの高級自動車メーカー「ランボルギーニ」のV型10気筒エンジン搭載モデル「ウラカン」を再現したモデル。ウラカンは現在のラインナップの中で、最も安価な「ウラカン EVO RWD」でも2500万円を超える超高級車です。

 DIYウラカンでは、廃車同然のダイハツ「シャレード」(3代目)と思われるコンパクトカーをベースに、金属製のパイプや板で車体を延長するなどし、車体のベースを構築。

 出来上がったベースに金属製のパイプを組んでいき、ウラカン形状の「骨」を作成し、その骨組みの上にダンボールを貼り、粘土を持っていきウラカンのボディ形状を作り、その上にFRP(繊維強化プラスチック)を貼って固め、ボディカウルを形成します。

 出来たボディカウルを解体し、切り分けたパーツを加工したり、フレーム側にマウントを作りパーツを取り付けます。これに塗装をしディテールパーツを組み合わせ、内装を作成したら完成です。

 できあがった「DIYウラカン」は、コンパクトカーから再現されているためか、少し小ぶりですが、驚きのクオリティに仕上がっています。

 King OF Craftsによれば、このクルマを210日間かけて作成したとのことです。

なぜ作った…無敵すぎる「テスラ」戦車

 潜水艦やロケットなど、奇想天外な乗り物の数々をなんでもDIYで自作してしまうドイツの人気ユーチューバー「The Real Life Guys」。そんな彼らが作成したのが、EVのテスラ「モデル3」の車輪をクローラー化した、戦車のような「Offroad-Tesla」です。

The Real Life Guysが制作した「Offroad-Tesla」

 モデル3はアメリカ・シリコンバレーを拠点とする自動車メーカーのテスラが製造・販売するEVセダン。日本では2018年11月にお披露目され、現在も販売されています。

 The Real Life Guysはこのモデル3を4週間かけてOffroad-Teslaへと改造しています。

 Offroad-Teslaには、重量1.3トンの巨大なゴムチェーンに、金属製のパイプやチェーン、車乗用車のタイヤなどを組み上げた鉄骨構造を組み合わせた、自作クローラーが取り付けられています。

 さらにクローラーだけでなく、ルーフライトやウインチを装備することで、本格オフローダー感を醸し出しています。

 完成したOffroad-Teslaの総重量は6トン。クローラーを取り付けた事によって開かなくなってしまったドアをシザードア化し、きちんとクルマとして機能するようにも仕上げています。

 完成したあと、The Real Life Guysはオフロードや市街地を走行、幾度か故障したのち、普通のタイヤに戻しました。

※ ※ ※

 前述の3台のほかにも、軽トラをモンスタートラック化したクルマや、車幅だけを極端に拡張したモデルなど、世界にはさまざまな車両を作ってしまう人々がいます。

 今後も彼らが作り上げる衝撃のクルマに注目です。