師走に入り各地で新年を迎える準備を進める中、日光二荒山神社では年の瀬の風物詩の一つ「幣束づくり」が始まりました。

神職が木づちと特製の刃物で裁断した和紙を八乙女たちが稲妻の形に折りたたみ、細い竹に刺して幣束が作られていきます。

幣束は無病息災や家内安全を願う正月のお供え物で、日光二荒山神社では毎年師走に入ると一つ一つ手作業で幣束づくりが始まります。

幣束には三つの色があり、古くから赤は火を使うお勝手、青は水を使う井戸、白は神棚や部屋など全般に供えられます。

国の旅行支援キャンペーンで観光の活性化が図られる一方で、新型コロナウイルスは第8波を迎えており、いまだ収束の兆しは見えていません。

神職らは新年が良い年になるよう思いを込めて幣束を作っていました。

幣束は合わせて1万体作られ、12月22日以降に氏子などに配布されます。