2015年9月の関東・東北豪雨で土砂崩れが発生し、道路が分断されるなどの甚大な被害に遭った日光市芹沢地区の住民たちが30日、当時の様子を振り返りながら災害への備えを学びました。

勉強会を開いたのは芹沢自治会と三依小中学校です。

関東・東北豪雨を受け国土交通省日光砂防事務所が整備していた七つの砂防ダムが全て完成したことから、改めて被害の状況を振り返るとともに若い世代にも伝えていこうと初めて開かれました。

勉強会には地域住民約10人と児童生徒6人が参加しました。

まず、日光砂防事務所が土砂崩れが発生した経緯や砂防ダムの仕組みなどを説明。地区の勉強会で日光砂防事務所が説明を行うのは今回が初めてです。

このほか避難所での炊き出しを想定して水などを入れて待つだけで食べられるアルファ化米の試食が行われたほか、地図を使って土砂災害の危険がある場所に印をつけるなどして避難する際の目安などを話し合いました。

参加者の中には11月に東京から移住してきたばかりの人もいて、7年前に被害を受けた人の当時の話を聞くなどして避難の参考にしていました。