精神障がいがある人たちが手がけた絵画と書道の展覧会が宇都宮市内で開かれています。

「栃木こころの絵画・書道展」は活動を通して精神障がいがある人たちに社会参加や心に安らぎを感じてもらおうと、県内の精神科の医療機関で構成する県精神衛生協会と県が毎年開いているものです。会場には県内29の医療機関や福祉施設から絵画と書道合わせて約180点の作品が展示されています。

絵画部門では模様や風景画、色付けも単色からカラフルとさまざまなジャンルの作品を見ることができます。このうち「自画像」を描き金賞に選ばれた作品は、背景の色が心理的なものを表し視線の先に何を見ているのか考えさせられます。

銀賞の作品「PIXSHIBA」はコンピューターの画素と柴犬をモチーフに描かれ、緻密さと集中力が感じられる作品です。

一方、書道部門は感じていることを文字で表し、筆からは力強い意思が伝わってきます。このうち金賞の作品は筆の入れ方が強く、周りの人に光を与える温かさを感じさせます。

銀賞の作品は四つの文字のおさめ方がよく、日本の心「花鳥風月」の和やかさが表現されています。