栃木県内では医療全体が危機的状況とされる新型コロナウイルスの病床使用率が50%を超え、医療提供体制が厳しい状況にあります。これは今夏の第7波以来のことで、これから季節性のインフルエンザとの同時流行の心配もあるだけに医療関係者は危機感を募らせています。

新型コロナの重症患者を受け入れている下野市の自治医科大学附属病院では31床のコロナ病床があり、重症患者の受け入れは2人程度ですが、コロナ病床は8割近く埋まることもあります。それは、高度な医療が必要な患者がコロナの陽性となった場合、重症でなくてもここで受け入れるしかないからです。

県内の病床使用率は29日時点で51.2%、重症病床使用率は10.9%ですが、実際の医療現場はこれ以上に厳しい状況になってきています。

感染拡大の第8波では季節性のインフルエンザとの同時流行も懸念され、医療関係者の不安は大きくなっています。