今年9月に静岡県の幼稚園で送迎バスに置き去りにされた園児が死亡する事件を受けて、国は来年4月から全国の幼児施設などのバスに安全装置の設置を義務付けます。同じ悲劇を繰り返さないために、宇都宮市の企業が安全装置の開発に向けて実証実験を行っています。

送迎バスの車内に園児の置き去りを防止するシステムの製作に取り組んでいるのは、宇都宮市のソフトウエア開発「デジロウ」です。

独自に開発した「マモルコ」と呼ぶシステムの実証実験が宇都宮市の保育施設「送迎保育ステーション未来」の協力のもと行われています。

バスのエンジンを切るとスピーカーから車内をチェックするよう音声が流れ、同乗する保育士が車内を確認しながら一番奥の席に設置されたボタンを押すことでシステムが解除されます。

ボタンを押さずに一定の時間が過ぎると自動的に施設に車内を確認するよう促す電話がかかり、バス側と施設側でダブルチェックができる仕組みになっています。