インタビューに応じる南明奈

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 今年7月に男の子を出産してママとなったばかりのタレントの南明奈(33)にインタビューを敢行。日々の育児の大変さを語りつつも、夫・濱口優との夫婦円満の秘訣を披露。さらに話題は、かつて南が出演していた数々のバラエティ番組の思い出話に。『笑っていいとも!』では平成生まれの初レギュラーに就任するなど、芸能界の第一線を駆け抜けてきた彼女が語る“現在地”とは……。

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 中学2年生の時からティーンファッション誌のモデルとして活躍し、「アッキーナ」の愛称で知られる南明奈。グラビア活動だけではなくトーク番組やドラマ、CMなどの仕事にも邁進し、'18年5月にはお笑いコンビ『よゐこ』の濱口優と結婚。出産して4か月の現在、濱口と一緒に育児の幸せを感じる日々だという。

「優さん(夫の濱口優)もデレデレですよ〜。男の子なんですけど優さんにそっくりで、ウチの両親や友達に見せるとみんな『パパ似だね』って言うんです。女の子はパパに似て、男の子はママに似るって言いますよね。最近ちょっとずつ私らしい部分も出てきてて、新生児って1日単位で成長を感じられるからびっくり!」

 あの大御所たちからも出産祝いをプレゼントされたそう。

「誘拐されたら嫌でしょ?」

「つい最近おもちゃの動きを目で追うようになりました! 鶴瓶さんからカランカランと音が鳴るおもちゃを頂いて、2人で『師匠ありがと〜、鶴瓶さんに感謝だよ〜』って息子に語りかけています(笑)。優さんがお世話になっている内村(光良)さんや小川(菜摘)さんからもおもちゃを頂いて、本当に感謝感謝です」

 初めての育児にてんやわんやの様子だという濱口と南。最近あったエピソードを披露してくれた。

「この間、初めてスーパーに行ったんですけど、店内のラジカセから流れる大音量の『いらっしゃいませ〜』っていう声と音楽にびっくりして、ギャン泣きしちゃってもう大変。こちらも2人して『わあ〜』ってパニックになって、優さんが慌てて外で息子をあやして、私はその隙にささっと買い物して(笑)

 とにかく子ども中心の生活になりますよね。子どもがお腹空いたならご飯あげて、泣き始めたら抱っこして、夜も途中で起きたら優さんと2人で『眠いね』って言いながらあやして……。日々、それの繰り返し。ちょっと泣いただけで2人とも飛んでいって、『どうしたの? お腹すいたの? おむつ替える? 寒い?』って、もうつきっきりです」

「ウチは基本的にルールはないんですよね。子どもが生まれる以前から、家事の分担などもはっきり決めてなかったかな。はっきり規則を決めると『なんで〇〇やってくれないの』と喧嘩につながるし、優さんも仕事が忙しいので、お互いが余裕ある時に出来ることをでやるのが一番良いのかなと」

 そんな2人に対して、世間は夫婦円満のイメージが強いだろう。笑いが絶えない家庭を保つ秘訣を聞いてみると……。

「個人的に心掛けているのは、尖った口調にならないこと。例えば、優さんってすごく忘れっぽいんですよ。ドアの鍵とかしょっちゅう閉め忘れてて。でもそこで、『なんでまた忘れてるの!』『鍵閉めて!』と言い方がぶっきらぼうになると、向こうも嫌な気分になるじゃないですか。だから『また鍵空いてたよ、私が誘拐されたら嫌でしょ?』みたいな感じで伝えてます(笑)」

 なんとも絶妙な言い回し! 相手の気持ちを慮り、愛と思いやりのある発言が良好な夫婦関係を維持する秘訣なのだろう。

「ヘキサゴン」での思い出

「もちろんお互いに意見を言い合ってヒートアップする時もたまにありますけど、『もうこれ以上言ったらお互い止まらなくなっちゃうぞ』というラインでは、1回落ち着いて立ち止まりますね。一度冷静になると、物腰も柔らかく話せるし、そもそも別に大したことじゃなかったと思うときもあるし。私も優さんも感情でぶつかって喋らないように気をつけていますね。でも喧嘩にならない一番の要因は、優さんの器の大きさだと思います」

 話はかつて出演していたバラエティー番組へ。フジテレビ系で平日の昼に毎日放送されていた伝説的番組『笑っていいとも!』の思い出について聞いた。

「確か、『いいとも』が19歳ぐらいの時かな。当時、平成生まれ初のレギュラーだったのを覚えてます。生放送だし、毎週緊張していて、タモリさんとも会話するどころじゃなかったですね。いま思えばもっと喋っておけばよかったなあと。

『いいとも』はやっぱ出待ちの方々が多かったですね。アルタ前に観客がブワーッといらっしゃって、その日のゲストの方が豪華だと勢いが凄まじくて。演者ながら『すごい…!!』と、他人事のように思ってました(笑)」

 南といえば'05年から6年間放送されていたクイズバラエティー『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)に出演し、ローラーブレードユニット『南明奈のスーパーマイルドセブン』として“歌手”として活動したことも。

「私みたいな歌手でもない人間が、大きなステージに出させてもらう機会なんて普通ないので、思い出に残ってます。他にも、24時間テレビ内の企画で『12時間耐久三輪車レース』をやったり、ヘキサゴンでは色々な体験をさせてもらいました。紳助(島田紳助)さんとも緊張して喋れませんでしたが(笑)。

 紳助さんはじめ、周りの芸能人の方々は子どもの頃からテレビで観ている方も多かったので、収録中に不思議な気分になったりするんです。『テレビで観ていた人が隣にいる』とか、『あ、私って芸能人なんだ』と思ったり。今でもたまにそういうことを感じたりしますよ」

 最近はテレビの仕事というよりは、芸能界入りのきっかけとなったファッション誌での仕事が多いという南。思い入れが強く、今後も続けていきたい仕事の1つだと明かしてくれた。

「今は割とファッション系の仕事が多いですね。もともとデビューしたのがファッション誌ですし、その後もずっと楽しくお仕事させてもらってます。誌面の出来上がりを見るのがとても好きで、テレビとはまた違う面白さがあるなと。今はなかなか雑誌が厳しい状況ですが、ファッション誌の仕事はずっと続けていきたいですね」

撮影/吉岡竜紀 撮影協力/備屋珈琲店 恵比寿店