近年、文章を入力するだけで好みの画像を生成してくれる「Stable Diffusion」や「DALL・E」などのAIに大きな注目が集まっています。そんな中、DALL・Eの開発元であるAI研究団体のOpenAIが、開発中のアプリにDALL・Eを簡単に組み込めるようにするAPI「DALL・E API」のパブリックベータ版を公開しました。

DALL·E API Now Available in Public Beta

https://openai.com/blog/dall-e-api-now-available-in-public-beta/

DALL・EはOpenAIが開発している画像生成AIで、「入力された文章に沿って画像を生成する機能」や「元の画像の続きを描画する機能(アウトペインティング)」などの機能を備えています。DALL・Eはアカウントを作成することで誰でも利用することが可能。具体的なアカウント作成手順や使い方は、以下の記事で詳しく解説しています。

画像生成AI「DALL・E」が誰でも簡単に利用可能になったので登録手順や使い方をまとめてみた - GIGAZINE



新たに、OpenAIはDALL・Eによる画像生成機能をアプリに組み込めるAPI「DALL・E API」を発表しました。同時に、DALL・Eの機能を組み込んだ3種のアプリも紹介しています。

◆Microsoft Designer

Microsoftは、DALL・Eを用いて画像を生成できるアプリ「Microsoft Designer」の開発に取り組んでいます。Microsoft Designerでは、生成した画像を用いてポストカードなどのデザインを作成可能。さらに、作成したデザインをSNSなどで共有することもできます。



また、MicrosoftはDALL・Eの機能をウェブブラウザ「Edge」や検索エンジン「Bing」に統合する計画も発表しています。Microsoftの計画の詳細は、以下の記事で確認できます。

Microsoftが画像生成AI「DALL-E 2」を新アプリのMicrosoft Designerや検索エンジンのBingに統合すると発表 - GIGAZINE



◆CALA

「CALA」は、ファッション関連製品の製品構想から販売までを一元管理できるシステムです。CALAはDALL・Eを組み込むことで「文章や参考画像を元に製品のデザインアイデアを作成する機能」を実現しています。



◆Mixtiles

「Mixtiles」は、お気に入りの写真をタイル状に加工するサービスです。Mixtilesは「DALL・Eによって生成した画像をタイル化するサービス」を構築しています。



なお、DALL・E APIは記事作成時点ですでに利用可能となっており、以下のリンク先から詳細なドキュメントを確認できます。

Image generation - OpenAI API

https://beta.openai.com/docs/guides/images