世界で最も売れているゲームである「マインクラフト」のブロックで地球や太陽系の惑星、銀河やブラックホールを再現し、オリジナルの宇宙を構築した動画が公開されました。

How I Built the Entire Universe in Minecraft - YouTube

A Minecraft Player Set Out to Build the Known Universe, Block by Block - The New York Times

https://www.nytimes.com/2022/10/09/technology/minecraft-universe-developer.html

今回、マインクラフトで宇宙の創造に挑んだのは、18歳のクリエイターのクリストファー・スレイトン氏です。同氏は以前にもゴッホの「星月夜」をマインクラフトで再現しています。



スレイトン氏は地球の美しさをその目で見るためにスカイダイビングまで体験しました。



さらに、数学を勉強し直して完璧な縮尺で六大陸を再現し、ジャングルや砂漠、海原を描ききるまでに3日間かかったとのこと。



また、宇宙では背景が完全な暗闇で天体はひとつの方向からの強烈な光に照らされるため、その光の当たり方を再現する機能も実装しました。



マインクラフトで作った地球と操作キャラクターの大きさを見比べるとこんな感じ。惑星のサイズは実物の70万分の1とのこと。



土星のリングの傾きを再現するためには、丸一日かけてピタゴラスの定理を学び直す必要がありました。



マインクラフトで土星を作ってみて、改めて土星の壮大さを感じたとスレイトン氏は話しています。



太陽はさらに巨大で、地球がブロック1つになってしまう大きさ。



太陽も、単なる球体にせずフレアなどを追加して本物の太陽に近づけました。



太陽系の再現には、同時に1000個のチャンクを表示できるMODが必要でした。



スレイトン氏の挑戦は太陽系にとどまりません。わし星雲にある「Pillars of Creation(創造の柱)」



ブラックホール



銀河の数々



そして、宇宙の大規模構造もマインクラフトで作り上げました。



スレイトン氏は、宇宙を創造するのに1カ月と15日、それを紹介するこのムービーを制作するのに2週間、合計で2カ月をかけました。



スレイトン氏は今後、YouTubeチャンネルのコンテンツを充実させつつライフガードの仕事を始める予定とのこと。また、近いうちに制作スタジオを構えて、制作場所を自宅の寝室から移したいと話しました。