現在マウスポインターの設定をサイズ5の反転色で使用しているが、それでも4枚のディスプレイの中で行方不明になる。Windowsは「Ctrl」キーを押すと、マウスポインターの周りに円を描くオプションがあるものの、首をひねって捜すことに変わりはない。

「Ctrlキーを押すとポインターの位置を表示する」にチェックする

同様のお悩みを抱える方におすすめしたいのが、LinuxのGUIアプリ「xeyes」である。マウスポインターの位置を目が追いかけるジョークアプリだが、こちらを起動しておけばマウスポインターを見失っても、「xeyesより左(右)」と素早く見つけられるはずだ。

WSLでLinux環境を起動し、「sudo apt update && sudo apt install x11-apps」を実行する

パッケージインストール後は「xeyes &」と実行すれば、xeyesが起動してマウスポインターを追いかけてくる

上図はDebian GNU/Linuxを使用しているが、Ubuntuでもそのまま使用できる。その他のLinuxディストリビューションをお使いの場合は、既定のパッケージシステムやパッケージ名に置き換えて実行してほしい。

なお、Windows 11のスタートアップフォルダーやタスクスケジューラで自動起動する方法も考えてみたが、Windowsターミナルが起動してしまう。おそらくcmd.exe経由でwsl.exeを呼び出せば回避可能と思われるが、WindowsターミナルからLinuxディストリビューションを起動して「xeyes &」と実行した方が簡単だ。また、Windows PowerShellの場合は「Start-Process wsl.exe xeyes -WindowStyle Hidden」と実行する。

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら