湿度が高い夏。じつは寝室や靴箱の中もカビが発生しやすいことをご存知ですか? 今回はカビの対策や予防の方法をプロのお掃除人YouTuberのきよきよさんに教えてもらいました。

こんなところにも!寝室・靴箱のカビ対策&予防

カビが発生しやすいスポットは思わぬところにも。意識して対策しておけば、夏もさらっと快適に過ごせますよ!

●靴箱のカビ

<使うもの>

・サラサラタイプ塩素系漂白剤
・ぞうきん

【薄めた塩素系漂白剤でふけばモワッとしたにおいも軽減】

土汚れやほこりを取り除いたあと、水1リットルに対して漂白剤キャップ1杯(約4ml)を混ぜた液でぞうきんを絞り、面の部分をふき掃除。「仕上げに消毒用アルコールをスプレーして除菌」

<きれいをキープ! 予防法>

【濡れた靴はしまわない】

靴箱の湿度を上げてしまうだけでなく、靴自体にもカビが発生し、素材を傷めることに。完全に乾いてからしまい、除湿剤の活用を。

●クローゼットのカビ

【扇風機や除湿機で湿度を下げる】

高い湿度のなか、衣類についた汗や皮脂がエサになってカビ菌が活性化しやすい場所。「扇風機やサーキュレーターで空気を循環させ、除湿機や除湿剤で湿気を取り除きましょう」

●マットレスのカビ

<使うもの>
・アルコールスプレー
・ブラシ
・ぞうきん

【ブラシでこすり布でふきカビを落とす】

消毒用アルコールをたっぷりスプレー、ブラシでカビをかき出すようにこすり洗い。

「最後にアルコールを吹きかけた布でふき取ったら、扇風機やドライヤーで風を当てて乾かします」

<きれいをキープ! 予防法>

【マットレスは定期的にひっくり返す】

裏側は湿気がこもりやすい危険ゾーン。こまめに表裏をひっくり返して使うか、月1回程度は立てて風に当て、両面を乾燥させて。

 

布製品に要注意!ダニ対策〜ダニがいるのはこんな場所〜

梅雨から夏にかけて活発になるダニ。正しい駆除と予防法でダニから家を守りましょう!

●【対策】くん煙剤で殺虫して掃除機で吸い取る

ダニに有効なのは「くん煙剤」などの空間処理剤。「掃除機で生きたダニを取り除くことは難しいため、まずは殺虫してから掃除機で吸い込むのが正しい順序です」

●【予防】風を通したり、天日干しをしてダニがすみにくい環境をつくる

ダニは乾燥を嫌うため、布製品はできるだけ干し、換気をして部屋の湿度を70%以下に抑えておくと効果的。「ダニを寄せつけない成分が入ったスプレーをかけるのもおすすめです」

●ソファ、カーペット、布団は要注意!

ダニのなかでとくに気をつけたいのは、アレルギー疾患の原因にもなる“ヒョウヒダニ”。「人の角質やフケ、食べかすなどをエサにし、布団やソファ、カーペットなどに生息します。高温多湿で繁殖率が上がるこの時季、正しい知識をつけ大量発生を抑えることが重要!」

●じつはこんな場所にも…

お好み焼き粉やホットケーキミックスなど味のついた粉ものは、ダニの発生源に。夏は密閉性の高い容器に入れて冷蔵庫で保存を。

塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。

またこの特集で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具によっては使用できないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取り扱い説明書、また洗剤の注意書きを確認してから使用してください。

各種洗剤を使用する際はゴム手袋を、目より高い位置で塩素系漂白剤を使用する際はゴーグルを着用してください。