フランクフルト移籍のゲッツェ、去就巡る注目度に「ちょっとびっくりした」

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元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェがフランクフルト入団会見後、ドイツ『スカイ』のインタビューに応じた。

2013年夏のバイエルン入りからキャリアが落ち込み、古巣ドルトムントでもかつての輝きを取り戻せず、2020年10月にPSV入りしたゲッツェ。代表からもすっかり遠ざかってしまったが、オランダで復活を印象づけ、今夏にフランクフルト入りが決定した。

ヨーロッパリーグ(EL)王者の仲間入りを果たす可能性の以外にも、メジャーリーグサッカーのインテル・マイアミや、PSV時代の恩師であるロジャー・シュミット監督のベンフィカからも興味が噂されたが、決め手は旧知の戦友たちの言葉だったようだ。

「セップル(セバスチャン・ローデ)や、ケビン(・トラップ)とは話をしたよ。前から知る仲だからね。それに代表チームや、バイエルン、ドルトムントで一緒だったし」

「連絡して尋ねてみたんだ。選手たちとの接点も大事な要素だし、2人とも全体的に前向きだった。ポジティブな経験をして、楽しむのは今後を見据えても大切だ」

そうした舞台裏もあって、フランクフルト入りで決着した去就だが、注目度に「ちょっとびっくりしたよ」と驚きも口にして、フランクフルトのサポーターに対する印象を続けた。

「彼らはすごくエモーショナル。特に、アウェイ戦や、(EL)決勝でチームを後押しする姿を見ると、特別だと感じたよ。しっかりとした土台の上に色々なものが積み重なっている」

「だからこそ、昨季の彼らが示したようなプラスアルファを成し遂げられたんだと思う。それは僕にとっても大事。もちろん、いちアスリートとしての自分をワクワクさせるものだ」

熱いサポーターの心を掴むのにも活躍が求められ、オリバー・グラスナー監督の戦術に適応する必要があるが、「大した問題じゃない」ときっぱり。PSV時代のロジャー・シュミット監督が志向する縦を意識した戦い方に「すごく似ている」と自信を示した。

フランクフルトでもオランダ時代のような輝きを放てれば、2017年を最後に遠ざかるドイツ代表復帰も期待できるが、ゲッツェ自身は所属先での活躍しか意識していないようだ。

「僕はブンデスリーガとチャンピオンズリーグ(CL)の戦いに集中している。それ以外に影響を与えるのは無理だしね。そこにエネルギーを注いでも意味がない」