【海外ドラマで英語学習】あなたは初心者?上級者?人気ドラマのセリフで力試しをしてみよう!
海外ドラマをこよなく愛する皆様の中には、「字幕なしで作品を観てみたい!」という憧れを持ったことのある人も少なくないのでは。今回は、今人気のおすすめ海外ドラマの中から、単語は簡単なのに意外な意味のフレーズをピックアップ!あなたは海外ドラマ英語の初心者?それとも上級者?クイズ形式で腕試しして、セリフのシーンとともに一緒に楽しく英語学習してみましょう!
今おすすめ!海外ドラマ4選
今回はおすすめ4作品の中から、ライターErina Austenが「英語圏ではよく聞くが、学校では習わないかも…」と思うものを厳選。実際にネイティヴが頻繁に言う、使えるとかっこいいフレーズをピックアップしました!
海外ドラマは視聴者がリアルなだけに、当然セリフも普通に使われるものばかり。そんな効果絶大の楽しい教材である海外ドラマで英語を学習してみましょう。では、まずは取り上げる4作品をご紹介。
『スター・ウオーズ』を見たことないあなたでも楽しめる『マンダロリアン』
Disney+(ディズニープラス)による『スター・ウォーズ』シリーズの実写版ドラマ『マンダロリアン』。『スター・ウォーズ』ファンならもちろんですが、本作は孤独な賞金稼ぎマンダロリアンの活躍と、あのヨーダと同じ種族との出会いを描いたものなので、『スター・ウォーズ』をあまり見たことがない人でも十分に楽しめます。一匹狼のマンダロリアンと人との繋がりが多く描かれているので、セリフの掛け合いも非常に面白いところがポイント。
ついに日本上陸!『スパナチュ』サムが犯罪に立ち向かう!『WALKER/ウォーカー』
『スーパーナチュラル』の弟サム・ウィンチェスター役で知られるジャレッド・パダレッキが主演・製作総指揮を務めるクライムドラマ『WALKER/ウォーカー』がついに日本上陸!すでにシーズン3までの更新も決まっている本作は、ジャレッドの役柄が二人の子どもを持つ父親という設定で、クライムドラマでありながら『スパナチュ』とは違う魅力があります。ロケ地も、ジャレッドが毎日家から通えるオースティン近郊のようで、テキサスっ子ジャレッドの英語と素顔が垣間見られる作品でもあるかも!?
Netflixほか複数動画配信サービスにて配信中の『グッド・ドクター 名医の条件』
映画『チャーリーとチョコレート工場』や『ベイツ・モーテル』などに出演するフレディ・ハイモア主演の医療ドラマ『グッド・ドクター 名医の条件』。本作では、自閉症を抱えながらも、天才的な記憶力や空間認知能力を持つショーン・マーフィー(フレディ)が、カリフォルニアの権威ある病院に外科レジデントとして採用され、成長していく姿が描かれています。医療ドラマというと、日本語でも難しいイメージがありますが、キャラクターたちの日常会話は普通そのもの。そんなちょっとした会話も見どころの本作は、何度も繰り返し視聴できる動画配信サービスでの英語学習にピッタリです!
Netflixで話題!『ブレイキング・バッド』スピンオフ『ベター・コール・ソウル』が熱い!
いよいよファイナルシーズンを迎える『ベター・コール・ソウル』。本家の『ブレイキング・バッド』は世界中で一大ブームを巻き起こした傑作ですが、その前日譚となる本作にも熱烈なファンがたくさんいます。『ベター・コール・ソウル』を見てから『ブレイキング・バッド』に続くという順番でも楽しめるでしょう。仲の良くない敏腕弁護士を兄に持つ落ちこぼれ弟のジミーが、なんとか弁護士に。人助けをすると思っていたのにいつの間にか悪の道に染まっていく人間の“落ちていく”姿が絶妙に描かれています。
それでは、まずは初級編からいってみましょう!(答えはそれぞれの最後にあります。)
初心者でも何となくわかるかも?【初級編】
単語は超簡単!日本語でも同じようなものがある言い回しです。でもその意味は?言われてみると、「なるほど!」と思うかも!?
ice cream headache(『グッド・ドクター』シーズン3第14話より)
患者が頭痛の症状をアイスクリームに例えたことで、ショーンはリアに「How do I get an ice cream headache?」と。どうやらこれは世界共通のよう…。
I knew it.(『ベター・コール・ソウル』シーズン1第3話より)
ジミーが、本家『ブレイキング・バッド』でもお馴染みのマイクとケトルマン一家の話をしているシーン。マイクがジミーの話を信じると言った瞬間、ジミーは「I knew it! I knew it!」と叫びます。日本語でも英語でも、日常会話でよく使うあれですね。
inside joke (『ウォーカー』シーズン1第3話より)
ウォーカー一家の古い友人ホイトが久しぶりに姿を現し、久しぶりの再会に打ち解けて話すシーン。「an inside joke」というセリフが会話の中で出てきます。日本語でも言う人は結構いるのでは?
【初級編:解答】
I knew it. = やっぱり!そうだと思った!
inside joke = 内輪ネタ
想像力をはたらかせて!【中級編】
続いて中級編!こちらはちょっと考えてみないといけないかも?
testy(『ウォーカー』シーズン1第2話より)
相棒ミッキーに「どう?」と聞かれ、「a little testy」と答える主人公コーデル・ウォーカー。試験、テストの意味の「test」に「y」がついて形容詞になっているだけのこの言い方。できれば使いたくない単語ですが、使いたい日がある人も多いのでは?
rotten apple(『ウォーカー』シーズン1第6話より)
溜まり場のバーに、とあるキャラクターがやってきてウォーカーに冷い視線を向ける。「俺はRotten appleか?」というウォーカーに「Rotten appleかどうかという問題じゃない」という女性。「Rotten」 は「腐った」という意味ですが、「腐ったりんご」って…?
be on its last legs(『マンダロリアン』シーズン2第1話より)
マンダロリアンと共にグレーター・クレイト・ドラゴンに立ち向かったコブ・ヴァンスがいうセリフ。守っていたモス・ペルゴの街のことを「The town was on its last legs」と述べ状況を説明します。街に“足”はありませんよね…。
feel off(『グッド・ドクター』シーズン4第6話より)
シーズン4では色々な辛い出来事が重なっていきます。そんな中、クレアにドクター・リムが一言、「I feel off」と言います。
What would you expect?(『マンダロリアン』シーズン1第5話より)
マンダロリアンに、代替えのスピーダー・バイクを見せてトロ・カリカンが言うセリフ。ちょっと微妙な表情をするマンダロリアンに「What would you expect? 」。そのまま直訳できる文章ですが、決まり文句で使われます。
【中級編:解答】
rotten apple =問題児、周りに悪影響を及ぼす人(日本では同じような意味で「腐ったみかん」と言いますよね)
be on its last legs =壊れかかる、死にかかっている
feel off =調子が悪い、気分が悪い
What would you expect? =こんなモンだろう、これくらい当たり前だ
知らないと無理?パッと言えたらカッコいい【上級編】
最後に上級編!日本語で四字熟語や慣用句があるように、英語にも決まったフレーズがあります。直訳すると「なんだこれ?」と思うようなものがたくさん!でも単語は全て簡単なので、初級の方でもすぐに覚えられるはず。それでは使えるとかっこいい上級編、スタート!
face the music(『ウォーカー』シーズン1第3話より)
ある失敗をしでかした娘・ステラの行動について父親としてこう説くウォーカー。「You faced the music」。音楽に、顔に、一体どういう意味があるのでしょう?
How do you like them apples?(『ウォーカー』シーズン1第8話より)
夜の学校のベンチ。弟リアムに「How do you like them apples?」と言いながらはしゃぐ兄コーデル。文脈どおりに訳すと不思議な意味ですが、実は有名な決まり文句。
flake/flaky(『グッド・ドクター』シーズン3第11話&第18話より)
第11話でモーガンが、ショーンに「リアでなくカーリーの方がいい」と説得するシーン。その中で「Lea is a flake」と言うモーガンにショーンは「She is not a flake」と返事。でもその後、第18話ではリア本人に「You are flaky」を半泣きで訴えます。「flake」は名詞で「flaky」はその形容詞ですが、実は日本語でも「コーンフレーク」「鮭フレーク」 なんていうふうに使われている言葉です。でも、人に使うとどういう意味なのでしょう。リアのことを想像してみるとちょっとわかってくるかも!?
above and beyond(『ベター・コール・ソウル』シーズン5第5話より)
ベッドで休むキムにジミーがいうセリフ。キムの働きを労い、こう言っています。
【上級編:解答】
flake/flaky =信用できない、薄っぺらい(人)(コーンフレークや鮭フレークは、ペラペラ(パラパラ?)ですからね!)
How do you like them apples? =やったぞ!見てみろ!(映画『グッド・ウィル・ハンティグ/旅立ち』でもでてくる有名なセリフです)
above and beyond =期待以上に、予想以上に
毎日見るからこそ上達!気に入ったセリフは俳優と一緒に真似して言ってみよう!
今回紹介したのはほんの一部ですが、このように海外ドラマは語学の教材としても最高のマテリアル。NetflixやAmazonプライムなど、動画配信サービスを利用している人は何度でも同じシーンを見ることができます。違う作品や違うキャラクターが、同じフレーズを使っていることに気がつくようになるだけでも、リスニングの上達が実感できるもの。ただ、気になるフレーズを見つけた時は、まずは意味を調べてみるのがおすすめ。吹き替えや字幕は文字数の制限があることから意訳になっていることも多いため、英語フレーズ=日本語セリフで丸暗記ではない方がいい場合もあります。
海外ドラマ大好きな皆さんなら、作品を楽しみながら、英語力もどんどん上達していくでしょう。
(文/Erina Austen)