年齢を重ねていくと、若いころより徐々に自信を失っていくこともあるのではないでしょうか? 年齢を気にするあまり、つい「痛い中高年」と周囲から思われてしまう不安もあります。年齢を重ねても自分を卑下せず、周りからも輝いて見える女性はどのような共通点があるのでしょうか? 50代のトップブロガーとして活躍する中道あんさんにつづってもらいました。

年を重ねても、「痛い人」認定されない人がしていること4つ

40歳を過ぎたころでしょうか、自分の「おばさん化」を意識し始めました。ここでいうおばさんとは、「人の話を聞かない、自己中心的、ガサツ」といったネガティブなイメージが込められているような存在を指しています。

子どもたちのお友達から「○○ちゃんのおばちゃん」と呼ばれることが多かったので、「ついに自分もおばちゃんの仲間入りか」と残念に思っていました。

おばさんというのは決して悪いことではありませんが、その意味合いの中には、「痛い中高年」というのも含まれている場合もあります。ですが、周りを見渡してみると、自分よりも年上の女性であっても輝いてる女性がいるのもたしかです。そんな女性の共通点を紹介していきたいと思います。

 

●今を受け入れる

わが子と接していると、ものごとに対する柔軟性に驚くことがあります。流行にも敏感だし、スマホの活用やAIに対する順応さも、私の場合はどうしても遅いです。自分は変わっていなくても、時代はどんどん変わっています。

例えば、就職や恋愛、結婚も昭和世代とは価値観が大きく違います。そんなときに「私の頃はこうだったのに〜」とか「今の若い人は〜」というように昔の価値観にしがみついていると、時代に置いて行かれるのではないでしょうか。あまりにも頑固に今を肯定できなといと、下の世代(30代)からは、「古い人=おばさん」みたいに思われてしまいます。

わが子と接して「こういう考え方もあるんだなぁ」と柔軟に受け入れるようにしています。決して、相手に合わせているわけではありませんが、新しい価値観と触れることで、自分の当たり前が変わっていくと、内面が若返るように思います。

●「おばさんだから」を口癖にしない

大阪人というと自分を落としてウケを狙う傾向があります。大阪人である私は、つい「私って、おばちゃんやから」とわざと年齢を理由に自分を卑下してしまうところがあります。

「名は体を表す」ということわざがありますが、名前はその自分の性質や実体をよく表すものだというもです。自分のことを「おばちゃんだから」と言っていれば、そのような実体になっていきます。それでは、そこでおばさんと呼ばれる人の実体とはどいうものでしょうか。

(1) 席に座りたいがために我先にと電車に乗り込む

(2) お一人様1点限りの商品を何度もゲットする

(3) 場所をわきまえず大きな声で話す、笑う

加齢によって注意力が散漫になることはあります。周りのことが見えていない、ある意味自分勝手わがままになっていくものです。一番の問題は「周囲を気遣うことすら思いつかない痛い人」になってしまっていることです。図々しく「おばちゃんだから仕方がないよね〜」なんて思わないでいたいものです。

 

●見た目を手抜きしない

私には25歳の娘がいます。「若さってそれだけで価値がある」と思うときもあります。実際、若いというだけで美しいですもの。日本では、「加齢とともに女性の価値がどんどん下がる」という間違ったイメージを持たれやすいです。

特に50代以降の女性は、年齢を理由にネガティブな感情になりやすくなります。「どうせ自分なんて…」「オシャレしたところで誰も見てないし」と自分の手入れを怠ってしまうと、見た目からどんどん老けていってしまいます。ヘアやメイク、洋服選びも手を抜こうと思えばいくらでもできる無頓着さが「おばさん化」に拍車をかけていくと思います。

このように、どんどんズボラになってしまうので、朝起きたらまずメイクする、また美容院に行けば次の予約を取って帰るという習慣にしています。ところが、「若く見せたい」と思って若づくりすることでも、年齢を強調させてしまうこともあるのではないかと思います。洋服を選ぶときにも、「かわいい」という基準で選んでしまうと失敗してしまうので、今の自分に似合うかどうか試着して選ぶようにしています。

 

●50歳を過ぎたら、生き方が見た目に出てくる

50歳をすぎたら、もう何歳だって同じようなものです。年齢が顔にでるのではなく、生き方が顔や体にでてくると感じているからです。そのために、存在自体が若々しくあることが大事なのではないかと思います。

年齢を理由に諦めてしまわないように、「やりたいこと」はとりあえずやってみるチャレンジ精神を持ち続けること。そのためには、何よりも健康であること。特に体の軸をしっかり保つために、脂肪を取り除き体感を鍛えることが大事だと思います。そして「肌・髪・爪・歯」などの手入れをキチンとすれば艶が出て清潔感を保つことができます。すると品格も備わってくるように思います。心のゆとりと自分を大事にすることで内面から輝ける女性でいられるように思います。