ジメジメ季節を快適に過ごすためには、掃除法を見直すのが近道! そこで、面倒な掃除をラクする、とっておきの「バスルームの掃除方法」をYouTuberのきよきよさんに教えてもらいました。

そのカビ掃除じつは間違いだらけ…?

“なんとなく効きそう”と実践していた掃除法がじつは逆効果!? イメージに惑わされず、カビのことを知ることから始めましょう。

●やりがち間違い1 短時間でサッと落とす

→ひたすら放っておくと落ちる

掃除に使う洗剤の成分が効果を発揮するには、一定の時間が必要。早く終えたいからと勝手に時間を早めるのは禁物。あせらず、“ほったらかし”がベスト!

 

●やりがち間違い2 ゴシゴシこする

→強くこすらなくてOK

カビは薬剤の力で除去(死滅)するもので、成分が浸透する前に力まかせにこすると素材を傷めることも。放置後に軽くこすれば簡単に落ちることがほとんど。

●やりがち間違い3 万能洗剤を使う

→汚れに合わせた洗剤を選ぶ

汚れの種類や性質に応じた洗剤選びこそ、掃除の最大のポイント。家じゅうOKの「マルチクリーナー」はおもに油汚れや水アカ汚れに強く、カビ除去効果は低いので要注意。

●梅雨掃除で使用する基本の洗剤

梅雨に掃除をするならそろえておきたい、基本の洗剤の紹介です。

【塩素系漂白剤】

漂白、除菌作用があり、カビ除去に効果的。汚れに密着するトロトロタイプと、つけおきなどに使うサラサラタイプの2種類を使い分けて。

【クエン酸】

酸性で、水アカなどアルカリ性の汚れを分解する働きが。無色無臭で人や環境にも優しい。塩素系漂白剤とは絶対に混ぜないこと。

【中性洗剤】

界面活性剤の働きで軽い油汚れなどを浮かせて落とすのに便利で、手肌や素材を傷めにくい。食器洗い用のものを家じゅうで使ってOK。

●きよきよさんのイチオシ!

【ままにこにこ 髪の毛も溶かすカビクリーナー&パイプクリーナー】

汚れにピタッと密着する塩素系カビ除去剤。粘度が高いので壁や目地、天井にも塗りやすい。

・1000ml \1990(トヨカ商会)

●梅雨掃除の前に準備すること

洗剤を使用してしっかり掃除するときには、安全のために事前に準備をしましょう。

【マスク・ゴーグル・ゴム手袋・汚れてもいい服を着用する】

洗剤や漂白剤を使用する場合は、必ず目や肌、のどをガードするように注意して。また、漂白剤が付着すると衣類が色落ちする危険もあるので、掃除用の服を着用すると安心です。

【窓をあけて換気をする】

浴室やトイレは、洗剤や漂白剤の成分が充満しやすいので、空気の通り道をつくっておくこと。窓がない場合は、扉をあけっぱなしにし、換気扇をオンにした状態で作業を。

長時間放置でカビを一層!<バスルーム掃除編>

家の中で、もっともカビが発生しやすいのがお風呂。黒カビやヌメリ落としに加え、カビのエサになる皮脂やほこりも徹底除去!

●鏡の水アカ

クエン酸でゆるめて、ウロコ取りスポンジでピカピカに。

<使うもの>

・クエン酸
・ペーパータオル
・ラップ

水で溶かしたクエン酸(またはクエン酸液)を全体にスプレーします。

ペーパータオルをはり、ラップでおおって30分〜1時間ほど放置。

「そのあと、100円ショップで買える研磨力の高いスポンジでこすり洗いすればクリアに!」

 

【きれいをキープ! 予防法】お風呂上がりはスクイージーで水気をきる

入浴後や掃除後は、スクイージー(水きりワイパー)で、壁や鏡、窓ガラスの水滴をしっかり取り除き、カラッとした状態をキープ!

●イスのくすみ、ヌメリ

傷つかないようコゲ取りスポンジで優しくなでる。

<使うもの>

・中性洗剤

「表面のくすみは石けんかすや皮脂汚れで、内側のヌメリはカビ予備軍」

100円ショップのフライパン用コゲ取りスポンジに水と洗剤を含ませて優しくなで洗いを。

塩素系漂白剤など「混ぜるな危険」の表示がある洗剤は、酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。混ぜるのはもちろん、酸性洗剤の直後に使うのも避けてください。

この特集で紹介している洗剤のなかには、建材や設備機器、家具によっては使用できないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取り扱い説明書、また洗剤の注意書きを確認してから使用してください。

各種洗剤を使用する際はゴム手袋を、目より高い位置で塩素系漂白剤を使用する際はゴーグルを着用してください。