「私は、今でも事件を思い出してしまいます。暗い道を歩いていると、もう一度同じことが起きる気がして...」出廷した敦子は性被害を告発し...:寂しい丘で狩りをする

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【3行まとめ】
・ドラマ「寂しい丘で狩りをする」最終話をプレイバック!
・みどりは押本を殺した罪で裁判を受けることになり、敦子は証人として法廷に立ち、過去の性被害を告発する
・絶望から希望をつかむために立ち上がった女性の衝撃の結末は!?

「テレ東プラス」では、ドラマ「寂しい丘で狩りをする」最終話の内容をプレイバックする!

探偵の桑村みどり(倉科カナ)は、野添敦子(久保田紗友)の依頼で、7年前の強姦事件の加害者である押本忠夫(丸山智己)の出所後の動向を追っていた。みどりは、押本の復讐におびえる敦子にかつての自分を重ね、危険を顧みず調査に没頭。敦子を守るため、ついに執念深い押本を自宅に呼び出し、防犯用のタクティカルペンで殺してしまうのだった。
するとそこへ、みどりの元交際相手でカメラマンの久我健二郎(竹財輝之助)が現れ、みどりを別荘に拉致監禁してしまう。ウエディングドレスを着せられ、擬似結婚式を迫られるみどりだったが、そこへ刑事で恋人の浅野龍平(平山浩行)が突入。久我は逮捕されたが、みどりもまた、浅野によって手錠をかけられる。


逮捕されたみどりは、取り調べを受けることに。押本の遺体には2度刺した痕跡があり、警察は殺意を追求するが、みどりは否定する。
取調室の横では、浅野が上司から「マスコミに桑村みどりのことを聞かれても、何も答えるなよ」と釘を刺されていた。

「刑事の婚約者が殺人事件を起こしたなんて知られたら...いいな?」

複雑な表情で何も答えない浅野。


日が変わり、みどりのもとに押本の国選弁護人を務めた桂光子(藤田弓子)が面会にやって来た。

「こんな形であなたと再会するなんてね」

「桂さん以上に適任な弁護士さん、知らなかったので。受けてくださるんですか?」

「あなたの主張は?」

「正当防衛です」

みどりの逮捕をニュースで知り、膝から崩れ落ちた敦子。数日後、図書館に出勤すると、週刊誌の記者が待ち構えていた。下衆な質問をする記者たちを、敦子に想いを寄せる同僚の遠山大輔(黒羽麻璃央)が追い返す。

「あの人たちだって本を作る仕事なのに、困ったものですね」

「ありがとうございます」

「僕は図書館司書ですから、当然のことをしただけです。敦子さん...おかえりなさい」

「...はい」

そんな会話をしていると、敦子のスマホに桂からメッセージが届く。みどりを弁護するにあたり、敦子に話を聞きたいという。


桂の要望に応じ、待ち合わせ場所に向かった敦子。桂は来月からの裁判で、押本との関係について証言して欲しいと告げる。

「あなたの証言は裁判員の心を動かせる。7年前の事件を掘り起こすことになるから、あなたにとってもつらい裁判になると思う...お願いできないかしら」

「......」

一方、みどりが勤めていた探偵事務所には、誹謗中傷の電話がひっきりなしにかかってきていた。週刊誌にはみどりが違法行為をしていたという記事が掲載されているが、所長の岡庭正(高橋英樹)は

「僕たちは、僕たちが知ってる桑村さんを信じよう。桑村さんは決して、この記事に書かれているような人じゃない」

と週刊誌をゴミ箱に捨てる。するとそこに敦子がやって来た。

「桂弁護士から伺いました。あなたに裁判の証言台に立って欲しいとお願いしたと」

「怖いんです。私のせいでみどりさんが事件に巻き込まれたことは分かっています。私の証言が大切だということも...。でも、もう一回あの証言台に立つのが、どうしても怖くて...」

「......」

「最低ですよね。みどりさんにあんなにお世話になったのに、こんなこともできないなんて」

「"こんなこと"じゃないでしょう。あなたが法廷に立って性被害について話すのは、こんなことで済まされるようなことじゃありません。本当に勇気のいることです。怖いに決まってます」

「......」

「大丈夫ですよ、桑村さんはあなたが傷つくことを望んでいません。あなたの心の傷を、誰よりも知っていますから」

久我は浅野から取り調べを受けていた。

「どうして桑村みどりを監禁した」

「愛してるからだよ」

「ちゃんと答えろ!」

「男の嫉妬はみっともない。この先、みどりは君じゃなくて僕だけを思い出す。君はただの過去の男」

久我は自らの肩に彫ったみどりのタトゥーを見せつけ、

「僕とみどりは、お互い魂レベルで刻み込まれてるんだよ。お互いに殺したいほど愛し合ってる」

と言って、タトゥーのみどりにキスをする。


「これ以上の愛はないよ。あ、君も自分を逮捕した男として覚えていてもらえるかもね。羨ましいなぁ〜」

ニタニタ笑う久我の襟元をつかみ、壁に押し付ける浅野。そして、怯えて何も言えない久我に、「俺は何度でもお前を捕まえる」と迫る。

「お前がシャバに出てきてもすぐに捕まえる。どんな些細な罪でもだ!」

「け…警察が一般人を脅しちゃダメでしょ…」

「脅しじゃない、本気だ。どこまでもお前を追い回してやる。覚悟しとけ!」

浅野の勢いに圧倒され、久我はその場にへたりこむのだった。




拘置所にいるみどりのもとに、一冊の本が差し入れとして届けられる。それは、みどりが敦子に修復を頼んだ「老人と海」。みどりは、完璧に修復されたその本を、大事そうに抱きしめるのだった。


みどりの裁判が始まった。第一回の公判で、殺意はなく、正当防衛で押本を刺したと証言するみどり。しかし検察は、確実に急所を狙っていることから、殺意があったと主張。

「パニック状態にあった被告が振り回したペンが、偶然、急所に2度も突き刺さった? このペンで被害者を死に至らせるには、綿密な計画と明確な殺意を持って臨まないと不可能だったでしょう」

「検察官の発言は、全て憶測の域を出ません」と意義を申し立てる桂。


3回目の公判で、弁護人側の証人として敦子が現れた。敦子に証言を頼んでいたことを知らなかったみどりは、激しく動揺する。


証言台に立ち、「押本は7年前、突然私に襲いかかってきました」と証言を始める敦子。

「人目につかないところで顔面を殴られ、スカートと…下着を、無理やり脱がされました。そして私の口を塞いで、レイプしました」

震える声で証言する敦子に、ざわつく法廷。検察官は異議を申し立てるが、桂は

「証人の証言は被害者の残虐性を明らかにすることで、被告人の正当防衛という事実を裏付けるものです」

と主張。異議は却下され、証言を続けることが許された。検察官は、敦子に質問する。

「被告人はあなたと同じように性被害に遭った経験があるといいます。被告人は押本のような人間を憎んでいた。だから、あなたに代わって押本を殺した。その可能性はありませんか?」

「みどりさんはそんなことするような人じゃありません」

「被告人は、押本さんの自宅に盗聴器、押本さんの衣服にスマートタグを仕掛けていました。あなたからの依頼ですか?」

「…いえ、頼んでいません」

「そう! 被告人は頼んでもいない違法行為をする人間なんです。誤った正義感から、殺意を持って押本を殺したとしても、不思議じゃない」

「確かに、みどりさんはいつも頼んでもいないことをしてくれました」

「そうでしょう。そういう人間なんです。以上です」

嬉々として席に戻る検察官と、「みどりさんだけが、頼んでもいないのに私の日常を守ろうとしてくれた」と強い口調で主張する敦子。

「私は今でも時々、事件を思い出してしまいます。暗い道を歩いていると、後ろに男性が歩いていると、もう一度同じことが起きる気がして…」

「……」

「でも…」

目に涙を浮かべ、みどりを見つめる敦子。果たして、みどりの運命は…? 衝撃のクライマックスへ!

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