今季得点王に輝いた(左端から時計回りに)ソン・フンミン、サラー(以上プレミア)、ベンゼマ(リーガ)、レバンドフスキ(ブンデス)、エムバペ(アン)、インモービレ(セリエA)。(C)Getty Images

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 現地時間5月28日、フランスで開催されたチャンピオンズ・リーグ決勝で、レアル・マドリーがリバプールを1−0で下し、史上最多14度目の欧州制覇を達成。これをもって、2021-22シーズンの欧州のクラブシーンはほぼ終わりを迎えた。

 本稿では、欧州5大リーグの得点率に着目。今シーズンも様々な記憶に残るゴールが生まれたなか、リーグ別の1試合当たりのゴール数/総得点は以下のようになった(ブンデスリーガは34試合制、それ以外は38試合制)。

1位 セリエA(イタリア)1.432/1089得点
2位 プレミアリーグ(イングランド)1.409/1071得点
3位 リーグ・アン(フランス)1.403/1067得点
4位 ブンデスリーガ(ドイツ)1.402/954得点
5位 ラ・リーガ(スペイン)1.251/951得点

 意外とも言うべきか、トップに立ったのは「守備の国」イタリアのセリエAだ。横並びで見てみると、得点数上位のクラブはそれほど多くないものの、5位から12位のクラブ全てが他4リーグの同順位のクラブを上回った。

 対して最下位となったのが、ラ・リーガである。攻撃的なサッカーをするチームが多いイメージもあるが、その代表格であるバルセロナはリオネル・メッシが抜けたこともあり、昨シーズンの85得点から68得点に減少。リーガ1位のR・マドリーも80得点で、5大リーグでのクラブ別の得点率は9位に留まった。

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 なお、クラブ別での得点率トップ10はこのような結果となった。

1位 バイエルン(ドイツ)2.694/97得点
2位 マンチェスター・C(イングランド)2.605/99得点
3位 リバプール(イングランド)2.473/94得点
4位 パリSG(フランス)2.368/90得点
5位 ドルトムント(ドイツ)2.361/85得点
6位 レバークーゼン(ドイツ)2.222/80得点
7位 インテル(イタリア)2.210/84得点
8位 レンヌ(フランス)2.157/82得点
9位 R・マドリー(スペイン)2.105/80得点
10位 ラツィオ(イタリア)2.026/77得点

 1位に輝いたのは稀代のゴールマシーン、ロベルト・レバンドフスキを擁したバイエルンだ。一昨シーズンは100得点、昨シーズンも99得点と、コンスタントにほぼ3桁の得点数を叩き出している。

 以降プレミアリーグの2強が続き、4位にはパリSGが入った。キリアン・エムバペの残留が決まり、メッシの本領発揮が期待される来シーズンはどこまで数字が伸ばせるか。逆に主砲アーリング・ハーランドが抜けた5位のドルトムントは、その穴をどれだけ埋められるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部