「ジェットコースターのよう」チェルシー、ユナイテッドを連続撃破のアーセナル、アルテタ監督はトップ4争いに「その差はとても小さい」

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アーセナルのミケル・アルテタ監督が、マンチェスター・ユナイテッド戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。

アーセナルは23日、プレミアリーグ第34節でマンチェスター・ユナイテッドをホームに迎えた。

熾烈なトップ4争いを繰り広げる中、5位のアーセナルと6位のユナイテッドの直接対決。消化が1試合多いユナイテッドだが、ここで勝利して望みを繋ぎたいところだった。

アーセナルは3連敗中だったものの、前節のチェルシー戦では2-4で快勝。対するユナイテッドはリバプールに0-4で完敗と対照的な結果だったが、この試合もその流れのまま入ることとなった。

開始3分、アーセナルはグラニト・ジャカのパスを受けたブカヨ・サカがシュート。GKダビド・デ・ヘアがセーブするも、ヌーノ・タヴァレスがこぼれ球を蹴り込み先制する。さらに32分には、エディ・エンケティアがネットを揺らすが、これはオフサイド。しかし、VARの結果その前にファウルがあったとしてアーセナルがPKを獲得。これをサカがしっかりと決めてリードを2点とする。

ユナイテッドは直後にクリスティアーノ・ロナウドがネットを揺らして1点を返すと、後半に入って押し込み同点に迫るシーンも。しかし、ブルーノ・フェルナンデスがPKを外しチャンスを逸すると、アーセナルは70分にジャカがボックス手前から左足一閃。強烈なミドルシュートがネットを揺らし、リードを2点に広げ、3-1で勝利を収めた。

冨安健洋も久々にベンチ入りし、後半アディショナルタイムに3カ月ぶりにピッチに立った試合。アルテタ監督は、難しい試合だったと振り返り、いくつかのターニングポイントをあげた。

「観客やファンにとっても驚異的な試合だったと思う。我々にとって、ジェットコースターのようなものだった」

「我々は本当に素早く試合を始めたかった。相手を圧倒し、問題を起こし、とても縦に早く展開し、実現することができた」

「前半は長い時間支配した。そして我々は2つのゴールを決めた。しかし、2つ目のゴールの直後に彼らが得点し、その瞬間我々は少しヒヤッとした。不安な気持ちにもなった」

「5分から10分程度の時間、何をすべきかハッキリしていなかったので震えていた」

「後半の立ち上がり、我々は再び彼らが得意とするスペースの取り方に問題があり、そこを突くだけのクオリティを相手は持っていた」

「相手がPKを外し、形を変えてゴールを決められたことが、勝因だと思う」

また、トップ4争いにしっかりと留まり、トッテナムとの熾烈な争いが続くことに。しかし、アルテタ監督はライバルはトッテナムだけではないと考えているようだ。

「どうだろうか。我々はサッカーの試合で勝つことはできるが、その差はとても小さい。そのことを強く意識しなければいけない」

「このリーグでの勝ち負け、そして現在の順位は、その僅かな差で決まる。95分を終えた時に、自分たちが望むところに行けるよう、全てを出し切らなければいけない」

アーセナルは次節は7位のウェストハムと対戦。その後、リーズ・ユナイテッド戦を挟み、5位トッテナムとの“ノース・ロンドン・ダービー”に臨む。