「これから俺の見る目変わるな!」とプラス・マイナス岩橋(画像は『プラスマイナス岩橋 2021年12月18日付Instagram「雪男」』のスクリーンショット)

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26日深夜放送の『オールスター後夜祭’22春』(TBS系)内で公開された、出演している芸人らの「自己申告で3月もしくは直近の月収」の金額が波紋を呼んでいる。特に『M-1グランプリ2021』ファイナリストのモグライダー・芝大輔と『キングオブコント 2021』ファイナリストであるザ・マミィの林田洋平の金額に「もっともらっているかと思った」「夢がないなぁ…」と落胆の声が見受けられたのだ。

『オールスター後夜祭’22春』にて、月収が少ないと思う芸人から高い芸人へ徐々にランクアップしていく「月収ランクアップチャレンジ」が行われた。フリップには自己申告で3月もしくは直近の月収を記入、金額が低い月収順に並べ、全員正解すれば賞金1073億円を32名の解答者で山分けするという企画だ。

まず自分が一番低いだろうと手を挙げたのが、松竹芸能所属のみなみかわとマセキ芸能社のモグライダー・ともしげだった。モグライダーは年明けからバラエティ番組に引っ張りだことなっているが、それらのギャラが入るのはもう少し後になるという。そのためともしげの直近の月収は20万円、ラジオのレギュラー番組があるというみなみかわの月収は24万円であった。

その後はモグライダー・芝大輔が28万円、グレープカンパニー所属のお見送り芸人しんいちが32万4千円、プロダクション人力舎所属のザ・マミィの林田洋平が35万円と続く。お見送り芸人しんいちは3月6日に行われた『R-1グランプリ2022』で優勝したが、賞金500万円をまだ手にしていないわりにはモグライダーらと比べて月収が高い。本人の説明によると「ピン芸人であること」、「(タレントにギャラの配分が多い)グレープカンパニーなんで」とのことだ。

続いてホリプロコム所属のきつね・大津広次の56万円、相方・淡路幸誠の68万円となり、太田プロダクション所属のタイムマシーン3号・山本浩司は70万円だった。そしていよいよ吉本興業所属のプラス・マイナスの岩橋良昌が出てきた。彼はテレビのレギュラー番組は無いが、吉本の劇場では年間500ステージほどこなしているという。その岩橋の直近の月収は177万円、テレビのレギュラー番組を持つトレンディエンジェル・たかしの129万円を大きく上回り、「そんなに貰ってんすか!」と岩橋の金額に驚いていた。

実は吉本興業所属の鬼越トマホーク・金ちゃんが2月19日深夜放送の『ゴッドタン』(テレビ東京)で、今は自信を持って芸人志望の若者に「吉本に来い!」と言えるようになった―と語っている。吉本といえば昔から、グレープカンパニーとは逆にギャラの配分がタレントより大幅に多いことで有名であった。特に若手は劇場の出演料が安く、アルバイトをかけ持ちでしなければ生活できない者が大勢おり、鬼越トマホークも例外ではなかった。だが2021年の元日に行われた無観客配信イベント「マヂカルラブリーno寄席」のチケットが1万7000枚を売り上げ、吉本興業のライブ配信売上枚数歴代1位を記録し「お笑いライブの新境地を開拓した」と話題になるなど、吉本では配信バブルが起こっているという。さらに吉本では若手によるランキングシステムの劇場のライブ配信も行われ、こちらの方もチケットの売り上げが好調なのだ。金ちゃんによると、全く無名でも配信で月に30万円ほど稼いでいる芸人もいて「自分たちの時ではあり得ない」と驚いていた。他の事務所でも所属芸人によるライブ配信は行われているが、吉本は公演の数や規模でレベルが違うのである。今はテレビ番組のレギュラーが無くても、劇場や地方公演で十分稼げることを岩橋が証明したのかもしれない。

画像は『プラスマイナス岩橋 2021年12月18日付Instagram「雪男」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 みやび)