栃木県日光市の粉川昭一市長は25日、定例記者会見を開き、新型コロナウイルスの影響で2021年に市内を訪れた観光客の数が過去最低を更新したと発表しました。

粉川市長によりますと、2021年1月から12月までの観光客の数は789万583人で、前年から45万3489人、5.4%減少しました。

宿泊者数は169万6515人で、前年から15万4707人、8.4%減となっています。

外国人の宿泊者数は2113人で、前年から1万6566人、88.7%減少しています。

いずれも合併して今の日光市になってからの最低を記録していて、主な原因は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置に伴う観光需要の減少、観光目的の入国制限のためとしています。

一方で緊急事態宣言が解除された昨年10月以降は観光客数が徐々に回復し、県民向けの旅行割引事業の開始や時期がずれた修学旅行の受け入れがプラス要因となり、宿泊者数は増加傾向となりました。

市は3月21日でまん延防止等重点措置が解除され、春の行楽シーズンを迎える今だからこそ観光客をもてなす準備を整えたいとしていて、4月27日からは電気で動く小型バス「グリーンスローモビリティ」の運行を始めます。