宇都宮大学は25日、卒業式にあたる学位記授与式を行い、1365人が新たな門出を迎えました。新型コロナウイルスの影響で卒業生全員を対象にした式典は3年ぶりの開催です。

宇都宮大学では今年度、学部生と大学院生合わせて1365人が卒業を迎え、会場の宇都宮市文化会館にはスーツや着物姿の卒業生が集まりました。

新型コロナウイルスの影響でおととしの学位記授与式は中止、昨年は大学内の講堂で規模を縮小して行ったため、卒業生全員を対象に式典を開くのは3年ぶりです。

感染防止のため出席は学生のみに制限し、座席は登録制にするなど対策を徹底して行われました。

宇都宮大学では主体的に挑戦するチャレンジ、時代の変化に対応するチェンジ、広く社会に貢献するコントリビューションのイニシャルをとった「3Cスピリット」を掲げています。

学生たちはこれを意味する3本の黄色のラインが入った青色のストールを身に着けて式に臨み、それぞれの学部長などから代表者に学位記が授与されました。

池田宰学長は「みなさんの前には無限の可能性が広がっている。自信をもって自らの道を進んでください」とこれからの活躍に期待しました。卒業生を代表して増渕有紀さんが抱負を述べました。

コロナ禍にほんろうされ、それによって新たなことに取り組むことができた学生生活。卒業生たちは大きな決意を胸に社会に羽ばたきます。