『THE BATMAN−ザ・バットマン−』でのゾーイ・クラヴィッツ
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 映画『THE BATMAN−ザ・バットマン−』(3月11日公開)でセリーナ・カイル/キャットウーマンを演じているゾーイ・クラヴィッツは、クリストファー・ノーラン監督が手がけた『ダークナイト ライジング』(2013)のオーディションを、“肌の色”が理由で落とされていたという。ゾーイ本人が The Guardian のインタビューで明かした。

 『ダークナイト ライジング』は、ノーラン監督がメガホンを取った『ダークナイト』三部作の完結編。同作にはキャットウーマンも登場しており、女優のアン・ハサウェイが起用されていた。ゾーイは2015年、出番が少ない役で同作のオーディションを受けたが、落とされてしまったとNylonのインタビューで告白している。

 ユダヤ系とアフリカ系の血筋を持つゾーイ。改めて『ダークナイト ライジング』のオーディションを振り返った彼女は、自分が“アーバン”(黒人に対する差別的意味を含む単語)すぎるという理由で落選したと告白。「ノーラン監督が直接発言したのかはわかりませんが」と切り出し、「おそらくキャスティング・ディレクターかそのアシスタントかと思われます……。俳優になりたい有色人種の女性が、肌の色が理由で(脚本すら)読ませて貰えなかった。当時はすごく苦しかったです」と吐露した。

 過去のオーディションで悔しい思いをしたゾーイは、『THE BATMAN−ザ・バットマン−』でヒロイン・セリーナ役に抜てきされた。念願だったバットマン映画への出演が決まった際は「すごくクレイジーだった」そうで、「(役が決まった時)私の携帯はこれまでもらったバースデーコール以上に鳴り止まなかった」と大きな反響があったと語っている。(編集部・倉本拓弥)