栃木県大田原市に不法投棄された産業廃棄物を、処分する義務がある人に代わって強制的に処理するため、県は28日、県内で20年ぶりとなる不法投棄による行政代執行を行いました。

行政代執行が行われたのは、大田原市須佐木の明神トンネル近くの山の斜面です。この場所にはプラスチックの粉が大量に不法投棄されていて県の職員や建設業者など約20人が袋に詰める作業を行いました。 

県によりますと、不法投棄したのは廃棄物処理法違反で懲役2年6カ月、罰金200万円の刑が確定している宇都宮市の解体業の男などで、去年12月23日付で撤去するよう措置命令を出しましたが、期限である今年1月7日までに着手されませんでした。

これに加え、廃棄物から基準値を超えた有害物質が検出され、土壌汚染の心配があったため行政代執行に踏み切ったということです。

不法投棄による行政代執行は県内では20年ぶりとなります。